投稿日:2008年07月24日 作成者:yasunaka
先日、成功報酬型の業務システムの話を聞きました。そのシステムで扱ったものが売れると、1つ売れる毎にいくら、というのが決まっていて、その分お金が入る仕組みだそうです。開発元はその分リクスをとっていて、開発元がその費用の大部分を負担しているようで、導入費はかなり抑えられていると聞きました。
対象の商品が売れると儲かる仕組みです。リスクはありますが、面白い商売だと思いました。システムを使う側としては商品が売れたときにその分支払えば良いので、システムコストをあまり気にせずに導入できます。ランニングコストとしては効いてくるのですが、売れるか売れないか、売ってみないとわからないのが商売です。売れなければコスト負担が非常に少ないというのは魅力的でしょう。
言い換えると、システムの初期費用を軽くカバーできるほど売れるとわかりきっているものには、この仕組みは使われにくいのかもしれません。その場合にはシステム開発コストを負担してでも、ランニングコストを下げたほうがいい、という判断になるでしょう。
しかし大半の商品というのは、どの程度売れるのかがはっきりしないものではないでしょうか? このようなシステムがあれば導入する側は大抵は飛びつくと思います。またシステムを売る側としても顧客が儲かれば自分も儲かるという、Win-Winの関係を築けます。
「顧客とともに栄える」非常に良い仕組みのように思いました。
投稿日:2008年07月23日 作成者:yasunaka
先週、あるセミナーで話を聞いてきたのですが、その際に講師の話を聞いていて非常に印象に残ったことがあります。それは「成功者をまねると成功しやすいらしい」ということです。
そりゃ当たり前といえば当たり前ですね。でもこの当たり前のことが以外とみんなできないんで、成功できないのかもしれません。
で、この成功者をまねるというのは、そういう人たちから直接話を聞いたり、一緒に仕事をしたりして、いろんなことを学ぶという点が一番の秘訣のようです。成功した人たちに囲まれていると成功しやすくなる、という話を聞きますが、これはそういう効果(成功者から自然に学ぶ(まねる)ことができる)が大きいのでしょう。
そしてそうするためには、やはり自ら動いて、そういう成功している人たちに接触できるように努力しなければならないのだと思います。
昨日お会いしたある方もある分野で非常に成功されている方なのですが、成功が成功を呼ぶように、自然にそうなった、と話していました。その方も非常に外交的な人で、とにかく人と話をしているのが仕事、という感じらしいのですが、そのように多くの人と情報交換をしていく中で、自然に成功への種を得てきているように思えました。
頭でっかちで、動かないのはだめなようですね。
投稿日:2008年07月22日 作成者:yasunaka
最近、仕事先でインターネットが使えない、という話をよく聞くようになりました。ソフトもインストール不可だそうです。個人が使うファイル共有ソフトなどにより個人情報漏洩が発生したり、ウィルスが蔓延したりなど、いろいろ事故が起こっていますので、それを回避するためにはやむを得ない処置なのでしょう。
しかし仕事の種類にもよるかもしれませんが、システム関連の仕事でインターネットが使えないと、ちょっとした調べものもできずに、仕事の能率が非常に低下すると思います。今はなんでもちょっとググればわかってしまう時代。10年前までは非常に貴重だった情報が、インターネットに溢れています。でももし、仕事上でこれらの情報を利用できないとすると、大きなロスをしているかもしれないのです。
とはいってもインターネットで能率がアップする仕事というのは限られているのかもしれません。また逆にインターネットが見れることで能率が下がっているケースもあるのかも。
私はインターネットがないと仕事になりません。しかし、以前Yahoo!をWebブラウザのホームページにしていたのですがが、これは仕事の能率を下げていた気がします。どうも気になるニュースが出ているとクリックしてしまうのです。仕事で使うWebブラウザのホームページはGoogleのトップページ(検索だけのやつ)か、何も表示しない状態にしておくべきかも。
投稿日:2008年07月18日 作成者:yasunaka
タイトルの「神は細部に宿る」とは、先日紹介したインビジブル・マーケティングに紹介されていた言葉で、20世紀建築界の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの有名な言葉だそうです。
このインビジブル・マーケティングの中での「神は細部に宿る」という言葉は、顧客を本当に魅了したければ、細かいところまで神経を行き届かせなければならない、という意味で使われています。逆にいうと、そういうこだわりが顧客を満足させるということでもあります。
先日iPhoneについて書いたときに、「徹底していること、妥協を感じさせないこと」がすごい、と書いていたのですが、これがまさに「神は細部に宿る」という言葉の実践例なのではないでしょうか?
ソフトウェアの世界でいうと、単に機能を充足しているだけでは「神が降りてきた」状態にはならないのだと思います。ほんとにちょっとしたことでも気の利いた動きができるかどうか、どれだけ使い方がわかりやすくなっているか、にかかっているのでしょう。
最近、ソフトウェアのサービス化が謳われるようになってきましたが、そのためには単に機能の充足だけではなく、「神は細部に宿る」という観点で考えることが重要なのだと思います。
crossnoteもこの「神は細部に宿る」と思って頂けるよう、頑張っていきたいと思います。
投稿日:2008年07月16日 作成者:yasunaka
昨日、主にIT系の社長の方などが集まるある会合に出ていたのですが、その方々のパワーに圧倒されました。圧倒された、なんて言っている時点でダメですが、そのぐらい、パワー溢れる方々が多く、驚きました。
そして一番感じたのは、やはり中小企業では社長が一番の営業マンでなければならないのだということ。みなさん自社の製品を売り込むのがうまい。そして、まずはいかに相手の関心を引くか、ということに徹底的に注力しているようです。
そうです。一度興味を引いてもらえば、後は話が楽なのです。最初から「?」という状態ではなかなか話が進まないわけで、その興味を引いてもらうために、皆さん、あの手、この手でアピールしていました。
私もできるだけ客観的にアピールできることを、常に頭に入れておかねばならないと、強く思いました。
投稿日:2008年07月15日 作成者:yasunaka
日経ソリューションがITソリューションには「夢」があるというタイトルで300号記念特集を組んでいます。読んでみたのですが、私の個人的感想なのですが、なんというか、わくわく感があまりないというか、正直なところ夢を感じる部分が少なく思えました。
これは私の感性の問題かもしれません。
なんというか、「これ、すげー」って思える話があまりなかったのです。今の技術は昔の技術に比べ、洗練されていますし、すごい部分がいっぱいあると思うのですが、過去からの延長線上で予想のつくものが多く、突拍子もないような、突出したものというのはあまりない気がしたのです。
一方で、例えばiPhoneは「すげー」って思ったのですが、この違いは何なのでしょうか? iPhone自体も細かい要素技術を見ていけば、過去からの延長線上にあるものの組み合わせですし、iPhoneのコンセプトも日本には似たようなものが既にある状態だと思います。でもやっぱり、iPhoneは「すげー」っと思うのです。
iPhoneの例でいえば、それはやはり徹底していること、妥協を感じさせないことに尽きると思います。ここまでやるか、という驚きです。そしてその徹底する方向というのが、アイデアにあると思います。つまりアイデアを徹底的につぎ込んでいる点に私は驚嘆しました。マルチタッチなどはその最たる例です。
iPhone以外にも、私が過去において夢を感じた製品というのは、みんなアイデアがいっぱい詰まった製品でした。例えば昔、Excelを使い始めたときに、Macroの仕組みに驚嘆し、夢を感じました(今では悪者の代表のように言われていますが)。 WebブラウザでJavaアプレットを最初に見た時も、Web上で動作するという斬新なアイデアに驚き、夢を感じました。(ここら辺の話は、人によっては「えー!?」って言う人もいると思いますが)
みなさんはITにどのような夢を託しますか?
投稿日:2008年07月14日 作成者:yasunaka
なんか先週末はiPhone一色に染まった感がありました。それだけ話題性が高いんでしょうね。以前iPhone欲しいというブログをちょうど1年前ぐらいに書いていましたが、正直なところ、その時点では1年後に発売されているとは思っていませんでした。
でも私はまだ手に入れていませんよ。(欲しいけど)
このiPhone、クラウド・コンピューティングという観点でも、大きな意味をもった端末だと言えます。テレビとかでのコメントでは「これがあればPC要らない」と言っている人が何人かいました。そのぐらいいろいろなことができる端末が、しかもいつも携帯できるわけですから、非常に強力です。その端末で、クラウドを通じて日頃PCでないとできなかったことをiPhoneでもできる、ということになると、かなりのインパクトがありそうです。
ただ、とはいっても画面のサイズが違えば提供する機能も変えなければならないのだと思います。扱うデータはクラウドで一元的になっているとしても、手元での見せ方は、端末の種類に応じて変えるべきなのでしょう。PCで使うときには全機能を使うことができて、iPhoneではその中の一部の、画面が小さくでも使いやすい機能だけが使える、というような切り替えです。
一方で、一つ一つの端末毎にアプリケーションを作りこんでいては大変です。画面サイズに応じて、載せる機能のプロファイルを用意するだけで、自動的に端末専用の画面が構築できるようなツールがあるといいなぁ、と思います。
(テンプレート・エンジンとか使うと、できるのでしょうか? > 詳しい人)
投稿日:2008年07月11日 作成者:yasunaka
マイクロソフト、月額3ドルでホステッドサービスの提供ヘという記事が流れています。『Microsoftは同社がホストする「Exchange」と「SharePoint」をユーザー1人あたり月額3ドルで販売する計画』だそうです。
ま、内容は想像がつく話なのでどうでも良いのですが、そのサービス名を見て、ちょっと嫌な気分になりました。
「Deskless Worker Suite」
Deskless(机のない) Worker(作業者)のためのスイート(アプリケーションの寄せ集め)です。文字どおりにとればよいのですが、なんか、「机のない作業者」というのが、さみしく響きます。なんか居場所がない感じがしませんか?
もちろん個人の机を用意しない会社があることは知っています。そしてそのほうが合理的だとも思います。でも、やっぱり、仕事をする上で自分の机があるかないかは、気分的にだいぶ違う気がするんです。
最近ある人のブログを読んでいて、その人はある会社に派遣されているらしいのですが、決まって机が長机(引き出しのない、ただ足だけが付いた机)があてがわれていて、社員とそうでない人の扱いの差というのを感じているそうです。
一時的なコストだと考えると、ちゃんとした事務机を確保するのが難しいということはわかるのですが、そうはいっても同じプロジェクトで働く人の気持ちを考えてあげたら? と、そのブログを読んで思いました。
で、この「Deskless Worker Suite」という言葉を聞いて、それを思い出したんです。せめて「Active Worker Suite」とぐらい呼べないものだろうか…
投稿日:2008年07月10日 作成者:yasunaka
数日前に「スピードバンプ!」という本のことを書きましたが、こちらの「インビジブル・マーケッティング」(ハリー・ベックウィス著、阪本啓一訳、ダイヤモンド社)も、同じ営業を教わっている方に勧めらた本です。
この本には自分が今まで悩んできたことが全部書いてありました。特に「わかりやすい専門性」の中の「あなたのメッセージは伝わっていない」という部分は、まさに自分の今までの営業における問題点を的確に指摘している部分だと思います。もっと早くこれを読んでおけばよかったと、本当に思います。
ただし、じゃあどう言えば「あなたのメッセージが伝わる」ようになるのかというと、私の場合、いろいろと考え、実践してみないとだめなのかもしれません。一方的な思い込みで、これなら伝わる、と思っていた言葉が全然伝わらないこともあります。いろいろとTRYしてみて、その中から一番伝わる言葉をピックアップする、という作業が必要なのだと思いました。
投稿日:2008年07月09日 作成者:yasunaka
先日、ある大学のアントレプレナーに関する講義を聴くことができました。学生たちが様々なアイデアを出し合って、1000円を資本として、一定の期間内にどれだけ増やすことができるかをチームで競わせていました。もちろん一定のルールを守った上でのゲームで、悪いことはやってはいけません。
私が聞いた講義はちょうどその発表に関するものだったのですが、とてもユニークな発想がいろいろとあり、非常に感心させられました。全体的な傾向として、労働対価のようなものも含めて「物を売買する」形で利益を得たグループと、「権利を売買する」形で利益を得たグループに分けた場合、後者のほうが高いパフォーマンスを得ていた場合が多いようです。
非常に少ない資本(1000円)で勝負しようとした場合、交換する物の価格は安いものしかできないと思います。一方、権利を交換する場合は、いわゆるデリバティブ(派生商品)におけるオプションのようなもので、目をつけるものによってはかなりのプレミアムが得られます。
ただし一番目を引いたのは、仕入れコストがほとんどかからない形でのビジネスを思いついたチームでした。まさに無から有を生む方法で、他の評価されていた方も、「これはもうちょっと錬れば実際にビジネスになるね」と関心していました。
やはり、イノベーション、アイデアが重要だ、ということですね。