アップルストアから学ぶ

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投稿日:2011年06月26日 作成者:yasunaka

ニューヨークの遊び方というブログで、「アメリカで急成長中の小売店、アップル・ストアから未来を描こう!!!」という記事を読みました。アメリカでのアップルの成功の要因の1つにアップルストアがあって、その過去からの経緯と現状、アップルストアがどのように優れているのかを説明しています。

このブログでは2001年にアップルストアを開始した際に、ビジネスウィークにぼろくそに書かれていたことを紹介しています。
(1) 客が限られ過ぎ
(2) 価格が高過ぎ
(3) 店舗維持コストを甘く見すぎ
教科書的なビジネスモデルとして考えた場合、おそらくアップルストアのコンセプトは大きく外れたものだったのに違いありません。でも、アップルはこの指摘の正反対のことをやって、大成功したというのは非常に興味深い事実です。

ではなぜそれなのに成功したのか、となるのですが、このブログでは以下のように分析しています。
1.商品よりも体験を売る
2.店舗はでっかくないと意味がない
3.新しい話題を提供する
なかなか面白いので、ぜひ原文をご参照ください。

これ、非常に示唆深い内容です。アップルの製品はデザインや性能などにおいて「差別化」で売る戦略です。だけどいくらいい製品を作ったとしても、その良さがうまく消費者に伝わらないと購入に至りません。そこで、アップルがとった戦略が、「1.商品よりも体験を売る」というものでした。つまり、商品そのものを売り込むのではなく、商品に絡んださまざまな楽しい体験、うれしい驚きを直接感じることで、最終的に商品の購入につながるという戦略をとったのです。

ちょっと回りくどいようでありながら、「差別化」で売るためには実は欠かせないプロセスなのですね。そして「2.店舗はでっかくないと意味がない」「3.新しい話題を提供する」も結局のところ同じ話であり、商品に絡んださまざまな楽しい体験、うれしい驚きを直接感じれるにはどうしたらいいか、を徹底的に考え抜いた末の戦略だったのだと思います。

アップルはB2Cの商売がほとんどなのだと思いますが、「差別化」で売るという立場で考えた場合、B2Bの場合でも同じ応用が利く話だと感じました。このエッセンスはぜひ取り込んでいきたいと感じました。

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プログラマーとアーティスト

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投稿日:2011年06月12日 作成者:yasunaka

先日、NHKの「connect_」という番組で真鍋大度さんを特集していました。番組では真鍋さんを「プログラマー、アーティスト」という2つの肩書きで紹介しています。(この番組は以下のリンクから、インターネットでも視聴できるようです。)

NHK connect_ (http://www.nhk.or.jp/connect/)

この方がやっているのはメディア・アートとか、インタラクティブアートと呼ばれる分野だそうです。例えば、センサを使って人間の動作を読み取り、この情報を元に動きのある作品を構成するのですが、その際にセンターからの情報を元に物を動かしたり、光を出したり、などのコントロールのためにプログラミングで実現するというのが1つのポイントのようです。

プログラミングとアートがくっついているのは、かっこいい。(このIT業界、あまりかっこいいイメージがないからなぁ)

大昔、YMOとかはやったころ、そっち系の音楽ではシーケンサーと呼ぶ機械を使ってシンセサイザーをコントロールして音楽作品を作っていたのですが、そのころにもそのシーケンサーを操る人のことをプログラマーと呼んでいました。これは記号で楽譜の情報を入力する作業をプログラミング作業と捕らえて、そう呼んでいたのだと思いますが、それから30年近くたって、また別の観点でアートの世界にプログラマが出現したことになります。

こういう新しい試み、いいですね。

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