投稿日:2009年09月21日 作成者:yasunaka
昨日crossnoteのver 1.4.3をリリースしました。
今回のリリースは割と地味に、見た目の変化は少ないのですが、内部的にはモデル座標系の変更など、中をいろいろと置き換えています。主にWord Export時の書式設定を充実させ、Wordテンプレートへの対応範囲を広げました。
1 Word Export時の書式設定の充実
1. Wordの標準フォントである10.5ptフォントに対応しました。
2. テンプレートの書式の中にWord Export時の書式設定を持たせることができるようになり、Wordテンプレートへの対応可能な範囲が広がりました。
3. 辞書枠を : で見出しと説明を分けるスタイルを追加しました。
4. 図表目次に対応しました。
2 用語の変更を行いました
以下のように、アプリケーションの用語を変更しました。
見出し ← パラグラフ
見出し(手順) ← シーケンス・パラグラフ
本文 ← テキスト枠
3 crossnote形式でのExport/Import対応
crossnoteのネイティブのXML形式で、ドキュメントデータをExport/Importできるようになりました。拡張子として.apisが付いた1つのファイルですが、ZIP形式で圧縮されたファイルで、元に戻すとcrossnoteのネイティブのXMLファイルとして取り出すことが出来ます。
投稿日:2009年09月14日 作成者:yasunaka
いや、Windows Updateが悪い、と言いたいわけではないのですが、ここのところWindows Updateがラッシュ状態で、ちょっと参っています。
営業用でたまに使っているVistaのノートPCがあるのですが、このたまに必要になって取り出してきて使う、という使い方、そしてノートPCというのがポイントです。この「たまに必要になって」取り出してきた時には、まず必ずWindows Updateが走るんですね。
これ、もしデモ中に走ると大変な目に逢いますよ。(逢いました)
バックグラウンドでWindows Updateが動いていると、それだけで動きがトロくなりますからね。E-Mobileでつなげていたりすると、回線が勝手に使われて、通信が劇的に遅くなるし。しかもご丁寧に、勝手にリブートしたりする。最高です。
だからデモを行う前日には必ず確認の意味を含めて、ノートPCのスイッチを入れてWindows Updateを走らせておくのです。
しかも、このWindows Updateが遅い! 時間がかかりすぎ! 今も横でUpdateが走っているのですが、もう、かれこれリブート4回をはさみ、2時間近くかかってまだ完了していません。なんなんだこれは… 嫌がらせに近いものを感じます。
そして実際、こうして散々待たされてアップデートされた機能のうち、実際に使っている機能がどの程度あるのか、ということを考えた場合、さらに悲しい気持ちになります。
セキュリティのためにはWindows Updateは欠かせないものですが、なんていうか、もう少しどうにかならないものでしょうかねぇ。
# と、こうしている間に、3度目のWindows Updateが動き出しました。
# もうやだ。
投稿日:2009年09月13日 作成者:yasunaka
ITの用語には他の業界の言葉を取り入れたものがいくつかあります。でもあまり定着したものは無い気がします。例えばWebサーフィン。これはもう恥ずかしくて、誰も使いませんね。
少し前、Webサービス(API)を組み合わせて新しいサービスを作る場合のことを表すマッシュアップという言葉が流行ったと思います。マッシュアップは元々は音楽業界の言葉だそうで、異なる曲のボーカルトラックとオーケストラトラックを重ね合わせることで、面白い効果を作り出すことのようです。その方法と(少し)似ていて、かつ音楽と絡めることでなんかかっこよく聞こえる、ということで、取り入れられた言葉なのかもしれません。
さて、なぜWebのマッシュアップは結局あまり騒がれなくなってしまったのでしょうか?以下のような理由が考えられると思います。
1.思ったほど効果的なアプリケーションが実現できなかった
2.元のAPIを利用するにはさまざまな制限があり、ビジネスとして成り立ちにくかった
でも、実際に検討する立場になるとわかるのですが、もし2の制限がもっと緩いものであれば、もっと効果的なアプリケーションが次々と作られていたかもしれません。現状では、マッシュアップは趣味でお楽しみアプリケーションを作るレベルならいいのですが、商用利用するようなアプリケーションは、2の制限でなかなか実現しづらいのです。
まあ提供する側の論理からすれば、勝手に使われてしまう以上、そこに商業利用する際の制約を入れるのは自然な成り行きだと思いますが、結果としてそれが利用されるフィールドを狭めることになっているのではないかと思えます。かくして、マッシュアップは廃れたのでしょう。
しかし昔からのITにおける大テーマ「再利用(リユース)」という観点で考えた場合、Webサービスというのはコンポーネントとして最適な粒度であり、かつ手軽に利用しやすい形態という意味では、もっと活用すべき技術のはずです。今までのマッシュアップというと、どちらかというとユーザーインターフェースに近い、利用する末端における組み合わせばかりが目立ちましたが、もっといろいろな階層でWebサービス同士の組み合わせが実現できれば、社会全体を巻き込むような、より面白いものが出来る可能性があると思います。
ビジネスとして成り立たせるという意味では、インフラとして誰でも好きな形態で利用可能なWeb APIというのが必要なのかもしれません。そしてそのインフラを利用するための、フェアな課金の仕組みがあってもいいような気がします。