投稿日:2022年11月09日 作成者:yasunaka
EDITROOMはWebAPIやWebHookと呼ばれる技術を使い、様々なクラウドサービスと連携することができるサービスです。そこで、それらの技術を使って Zapierやmake、kintone、Slackなどのサービスと連携するにはどうしたらよいかという観点で、技術記事をQiitaやZennに載せることにしました。
Qiita … https://qiita.com/update_it_inc
Zenn … https://zenn.dev/update_it_inc
今後も様々なテーマで記事を増やしていきたいと思います。
EDITROOMのみならず、様々なクラウドサービスでWebAPIやWebHookを利用する際の助けになれば幸いです。よろしくお願いいたします。
投稿日:2015年08月09日 作成者:yasunaka
Windows 10が正式にリリースされました。私は今までcrossnoteのテスト用に仮想環境上でプレビュー版を利用していたのですが、より実際的な評価をしたくて、早速インストールしてみました。対象のマシンはWindows 7 (64bit)の載った古いノートPCです。
インストールしたPCはかなり古いマシン(DELL Latitude D430)で、メモリは2GByte、HDDはSSDに換装しているのですが、60GByteしかありません。一番の問題はCPUで、一応Core 2 DUOなのですが、U7600という低電圧版なので、正直かなり遅いです。
ディスクの空き容量が足りなかったため、要らないデータをいろいろ削除してからインストールしました。インストールそのものは何事もなく、粛々と進みました。
さて感想ですが、画面がMacっぽくきれいに表示されるようになるのはちょっとうれしい。またWindows 8/8.1と違い、デスクトップモードとスタートメニューが帰ってきたのは、とても真っ当な選択で、これであれば違和感なく使えると思います。(ていうか、結局元にに戻っただけだけど)
問題点として、きれいに表示されることのトレードオフなのか、元のWindows 7環境に比べると画面表示に時間がかかり、動作が緩慢になったように思います。特にノードをたくさん持つツリーの開閉動作で顕著で、Eclipseで大量にソースファイルを持つプロジェクトを開いて使っていると、この遅さが気になります。スクロール時にもプチフリーズすることが多いようです。ちなみにOfficeの起動もWindows 7に比べてかなり遅くなったように感じます。
あとマシンの起動直後はWiFiが正しく接続できないバグがあるようです。(リブートすると治る - これはマシン固有の問題の可能性あり)
結果としては、Windows 10を仕事で使うにはこのような低スペックのPCでは正直厳しいと思いました。以前のWindowsに比べてパフォーマンスが良くなると言っている人もいるようですが、本当のところ、どうでしょうか? 皆さんがアップグレードを検討しているマシンが比較的低スペックのPCの場合には慎重に検討したほうが良いと思います。
ここからは後日談です。
結局、WiFiがうまく接続できない問題が解決しないため、該当機種はWindows 7に戻してしまいました。本当はもうちょっと試してみたかったのですが。(Windows 7に戻したらWiFiは問題なく繋がるようになりました 😉 )
で、ここで問題が。旧戻ししたら、どういうわけかWindows Updateがおかしくなってしまいました。更新プログラムの確認がいつまでたっても終わりません。CPUがブン回っていて、何かが動いているのは間違いないのですが。そういえば以前、XPが終了する間際にも似たようなことがあったな…
投稿日:2015年06月03日 作成者:yasunaka
日本年金機構から125万件の年金情報が漏洩した問題が世間を騒がせています。IT Proには以下のような報道があります。
[続報]日本年金機構、ファイル共有サーバーを5年以上前から運用より
「同機構は漏洩データを保管していたファイル共有サーバーを社会保険庁時代から恒常的に利用していたことが明らかになった。」
「あるフォルダとその配下のサブフォルダとファイルが盗まれた」(システム統括部)。サーバーには「エクセル」や「アクセス」のファイルが格納されていた。」
「パスワー ドの設定を職員任せにしてチェックが行き届かない運用であったことと、ネットがつながるパソコンで個人情報のサーバーにもアクセスできるネットワーク設計 だったことが重なり、今回の流出を招いた。」
実際、業務上の必然性から、Excelに名前やメールアドレスなどを入れて管理する、なんてことは良くあることだと思います。今回のケースはウィルスに感染してクラックされ、それらのファイルを抜き取られたということのようです。で、Excelにパスワードを設定することになっていたのだけど、設定し忘れていたケースが結構あった、ということのよう。
まあ、人がやることなんで、忘れることもあるかも。そもそもいちいちパスワードを設定しなければならない運用なんて、面倒だし、パスワードを忘れると開けなくなってしまうなど、いろいろリスクがありますよね。
じゃあ、例えばシンクライアントにして、サーバーに接続して使えば良いかと言えば、そうでもない。確かにシンクライアントにすればローカルPCには残らないですが、ウィルス対策ソフトの強度はローカルPCでもサーバでもさほど変わらないので、同じようにサーバー上でクラックされれば同じように流出することになります。
いちいち業務毎に高セキュリティな専用システムを用意すれば良いのかもしれませんが、それはそれで高コストですよね。
じゃあ、どうすればいいのかと?
で、ふと気づいたのですが、この問題は実はcrossnoteで解決できそうだな、と。
crossnoteはPCにダウンロードするデータをすべてAES128bitで暗号化します。ファイルを開くときだけ一時的に元のファイルに復号化し、ファイルの保存を検知して自動的に暗号化して取り込み、crossnoteを終了する際に一時的に作成した元ファイルを消します。なので、例えPCがクラックされて流出したとしてもファイルは暗号化されているので大丈夫です。
暗号化・復号化は自動的に行うので、いちいちファイルごとにパスワードをかける必要はありません。パスワードをかけ忘れるリスクはありませんし、逆にパスワードを忘れて開けなくなるリスクもありません。
crossnoteのサーバーはWindowsのファイル共有とは仕組みが異なり、クラウドでも運用可能な専用のセキュリティ・システムで守られています。Windowsのサーバーより高セキュリティだと言うつもりはありませんが、仕組みが異なるのでクラックしづらいでしょう。
機能を絞り込んだLight editionを使えば、だれでも簡単に使いこなすことができますよ。
ご興味のある方、ご連絡はこちらまで。
投稿日:2008年05月23日 作成者:yasunaka
工数を求める際、一般には「何人月」とか「何人日」といった単位で工数を求めることが多いと思います。これは対象の仕事の担当者だったら、どのくらいの期間でタスクを完了できるのか、という見積です。一人の人がすべての仕事をしている場合には、単純合計すれば全体のタスク量になることは明白ですよね。
でもこれが2人の人が担当する、という話だったらどうでしょうか? 例えば2人のプログラマー(Aさん、Bさん)が同じアプリケーションを作っていて、Aさんが担当の機能をBさんが利用しているような場合には、Bさんの都合でAさん側の機能の見直しをお願いする、なんてことは日常茶飯事に発生します。こんな場合にも、AさんとBさんで話し合って決めるための(コミュニケーション)時間や、BさんによってAさんのタスクが中断する時間、BさんはAさんが空くまでBさん側の該当するタスクを止めなければならない時間など、いろいろなオーバーヘッドが発生することになります。
1人で順次こなしていく場合に比べ、上記のオーバーヘッドが余計にかかるので、一般には1人で2人月かかる仕事を2人でやったも1ヶ月では終わりません。これがきれいに成り立つのは、2人の間のタスク間に互いに依存する部分がなくて、そのまま突っ走れるような仕事の場合のみです。
でも不思議なことにプロジェクトの見積を行う場合には、そのタスクを何人でやるか、ということをあまり気にせずに、何人月とか何人日だけで換算していると思います。これは上記のようなオーバーヘッドが実際にはどの程度なのかが見積もれないために、とりあえず無視しているからでしょう。
確かに2人程度ではそのようなオーバーヘッドはあまり大きくないと思いますが、これがもっと大人数で、しかも互いに絡み合っていたら、どうなのでしょうか? 当然このオーバーヘッドが非常に大きな値になってくるのは想像できますよね。
複雑な、絡み合ったものを対象とする場合、100人の人が1か月でできる作業量は100人月、1人の人が100か月かかってやる作業量も100人月ですが、実際にできることがどれだけ違うかはすぐ想像がつくと思います。おそらく後者の方は前者の数十倍の成果物をつくり出せるでしょう。逆に前者は出来上がったものの、使い物にならない代物になっている可能性すらあります。
上記の例は極端ですが、実際のプロジェクトでも同じようなことが良く起こっているのではないでしょうか? もちろん実際のプロジェクトでは限られた時間の中で成果を求めらるので、やっぱり多くの人を投入せざるを得ないのですが、もし時間が許すならば、むしろ少ないメンバーでじっくり時間をかけたほうが非常に経済的に仕上げることができることになります。
少数精鋭のチーム、いいですよね。
投稿日:2008年02月18日 作成者:yasunaka
最近、私の知っている小学校で、誤って個人情報が書かれた書類をそのまま捨ててしまっていて、問題になったという話しを聞きました。あまり詳しくは知りませんが、ちょっとした騒ぎだったようです。
これは個人情報保護法関連の話題ですが、この手のセキュリティ上の問題がニュースになることがここ最近増えたのではないでしょうか。昔はセキュリティに関して日本人はあまりに無防備すぎたと思いますが、今は逆にだいぶ過敏になってきているようにも思えます。そして行き過ぎると、完璧さを求められることになります。
セキュリティとは何らかのリスクに対して予防的な処置をとることです。リスクは広範囲に渡り存在します。それらを網羅的に、かつ効果的に予防することが求められます。ポイントは「効果的に」予防することであり、そうしたからといってリスクに完璧に除去することはできません。また完璧さを求めることは経済的にも意味を成さないことがほとんどです。
リスクにはいろんなリスクがあり、また予防方法にもいろいろな方法があります。絶対あってはならない生命に関わるリスクには最大限の対処を行うにせよ、そうではないリスクについては、発生しうる経済的な損失額と発生する確率を目安に、リスクの予防策に対してかけるべき額のバランスをとるべきです。そうすることで、本当にリスクが存在する部分がはっきりし、適切な対処が可能になってくるからです。
でも世の中には「絶対大丈夫なんだな?」って念押しされるケースがよくありますよね。絶対大丈夫なんてことは、普通存在しません。そこには何らかのリスクが存在しているはずです。「絶対大丈夫なんだな?」って聞いている側は、それでリスクを転嫁しているわけで、そういう聞き方をしている時点で非常に無責任なことをしているわけですが、単純に「絶対大丈夫です」なんて答える人がいたら、その人もかなり無責任だと思います。
では、「絶対大丈夫なんだな?」って念押しされたらどうするか? おそらくリスク・マトリクスを用意して、各リスクに対してどのように対処するかを検討した結果を提示する、というのが教科書的な答えだと思います。
でも実際問題として、それでは納得してもらえない場合もあるでしょう。結局のところ、誰かにリスクを押しつけることができるまで、この問題は解決しないのです。言い換えると、リスクテイクができる人(金を握っている人とか、決定権のある人)だけが、「大丈夫です」と答えることができるのだと思います。
え、それでは自分にとっては何の解決にもならない? あきらめましょう。 🙁
(2014/12 加筆)