投稿日:2007年08月31日 作成者:yasunaka
さて、今日もcrossnoteの小さな工夫シリーズ、行きます。今日ご紹介するのはビュー機能です。(Eclipseを知っていると、いろいろと用語が混乱するかもしれません。これはEclipseのViewとは異なります)
crossnoteではWindowsのExploreのようにプロジェクトやドキュメントをツリー状に表示するための「ワークスペース」という画面があります。このワークスペース画面にはビューと呼ぶフィルター機能がついています。
ドキュメントを新規作成する場合には、ドキュメントがどのビューに所属するのかを指定します。このビューとは、例えば以下のようなものです。
「成果物」
「検討資料」
…
ドキュメントを作るにあたっては途中、いろいろな検討資料も必要になります。しかもこのような検討資料は無秩序に増えやすいと思います。そうすると、あるフォルダの中で、どの資料が最終的な結論が書かれた成果物なのかわかりにくくなります。実際、後からプロジェクトに関わった場合とか、あるサブ・プロジェクトの成果を利用して別のサブ・プロジェクトを進めるような場合には、どれがあらかじめ読んでおくべき資料なのかがわからず、後になって大切な資料を読み忘れていた、なんて経験のある人も多いのではないでしょうか?
このビュー機能を用いると同じフォルダー内でも指定したビューのドキュメントだけが表示されるので、例えば外部からの参加者に対しては成果物ビューの中の資料だけ読めばよい、などといった使い方ができます。なおすべてのドキュメントを表示する指定方法もあります。
なおこのビュー定義は、プロジェクト・ポリシーの設定にて、プロジェクト毎に独自の定義を行うことも可能です。
投稿日:2007年08月30日 作成者:yasunaka
さて、crossnoteの小さな工夫シリーズの第5弾です。今日はプロジェクト・キーワードという仕組みをご紹介します。
プロジェクト・キーワードとはプロジェクト毎に定義することができるキーワードです。例えば、
プロジェクト名 「APISプロジェクト」
プロジェクトID 「UPDATEIT-001」
システム名 「apis」
商品名 「crossnote」
のようなキーワードと値を予め登録しておきます。ドキュメントの中で「プロジェクト・キーワード(例えばプロジェクト名)の挿入」を行うと、値(例えば「APISプロジェクト」)に置き換わって表示されます。プロジェクト・キーワードの部分は背景色が水色になっているので、ドキュメントのどの部分がプロジェクト・キーワードになっているかはすぐにわかります。
プロジェクト・キーワードの値は1箇所で管理されるので、プロジェクト・キーワードの値を変更すると、そのプロジェクトのすべてのドキュメントについて、自動的に新しくセットされたキーワードの値に置き換わるようになっています。
同じように、ドキュメント毎にドキュメント・キーワードを定義できるようになっています。ドキュメント・キーワードとは、例えば「ドキュメントID」などのようなものを登録します。
さらに、crossnoteのドキュメントのヘッダーやフッターはプロジェクト・キーワードおよびドキュメント・キーワードを使って生成されるようにしています。これによって、個別のドキュメントの中のヘッダーやフッターを直接編集する必要がなくなり、プロジェクト全体のドキュメント・フォーマットを揃えることが出来るようになります。
投稿日:2007年08月29日 作成者:yasunaka
先日の話です。
会社の窓から撮った写真です。
ちなみに、おまわりさんとか来ていました。
投稿日:2007年08月29日 作成者:yasunaka
私がいつも髪を切ってもらっているヘアサロンは、いつも客でいっぱいです。実は私が住んでいるところはヘアサロンの激戦区で、同一商圏内に数多くのヘアサロンがひしめき合っています。私が通っているヘアサロンの前後50m以内にも、少なくとも3件のヘアサロンが軒を連ねています。商圏内の人口はそんなに多いわけではないので、すべての店舗について商売が成り立つにはかなり厳しい状況になっていると思うのですが、一方で、それにも関わらず次々と新しいヘアサロンが新規参入している状況です。私が通っているヘアサロンはその中ではもうだいぶ古株で、できてから10年以上たっているらしいのですが、移ろいやすい(と勝手に思う)女性客から長年多くの支持を受けているらしく、いつも夜遅くまでお客さんが絶えません。ちなみに男性客も多いです。
そこの社長さんがなかなか面白い方で、髪を切ってもらっている間、いろいろと話をしていただいています。で、その社長さんは、店の経営手法について、「うちは少数精鋭でそろえてますから」と話していました。実際、そういうのもよくわかります。その店の店員はなかなかのイケメンぞろいで、また社長以下、みんな気さくで感じのよい人たちばかりです。そしてみんな、すごくよく働いています。社長さんは「うちは軍隊です」と言い切るだけのことはあり、なかなかハードな環境のようですが、でもその中で、社長さんの考えに共鳴し、おそらく他の店よりは厳しい条件にも関わらずがんばって働いている店員の方が大勢いることが、その店が10年間、人気店であり続けている理由なのだと思います。
少数精鋭とするということは、そこには適さない人も多くいるということを意味しています。実際入っても耐えられなくてすぐ辞めていく人もいるそうです。それを耐え抜いた店員こそが本当の少数精鋭の店員となれるわけです。
少数精鋭とすると、一人当たりの仕事量が大幅に増えます。でも一人当たりに払ってあげる給与もそれなりに高くしてあげることもできます。またそうやって厳しい仕事を覚えることは、その人にとって、将来独り立ちしてお店を持った時に非常によい経験として生かされるのだと思います。
この少数精鋭の考え方はIT系の企業経営においても同じ考え方が応用できるのではないかと思いました。少数精鋭によるスーパー・テクニカル・チームから成り立つIT企業です。無駄に規模を追うのではなく、お客様からの絶大なる長期的な信頼をベースに、高収益性を目指す会社です。update it, Inc.はぜひこの路線で行きたい。ちなみに「楽な方がいい」という人には入社をご遠慮いただくことになりますね。
投稿日:2007年08月28日 作成者:yasunaka
ここのところ、証券市場では新興企業への風向きがあまりよくないようです。確かに今までいろいろありましたからね。いけいけどんどんの頃は皆が選別もなしにIPO銘柄を買い漁っていた時期もありましたが、そういった一種のバブルが崩壊してしまうと、一挙に信用収縮というか、新興企業というだけで相手にしなくなってしまう、といった負の連鎖が始まってしまうのでしょう。今はベンチャーにとって資金調達という面では試練の時期なのかもしれません。
私は、ベンチャーであるというのは、すばらしいことだと思っています。そしてベンチャーであることを誇りに思っています。本当のイノベーションは常にベンチャーから起こると考えているからです。そしてベンチャーには、「普通の会社でなくてもよい」、という特権もあります。ベンチャーが大企業と同じことをやっていたのでは、競争優位性がないのは明らかですから、おそらくすぐに潰れてしまいます。ベンチャーはその存在そのものが、「普通の会社ではない」ことを求められる存在だと思うのです。
私は、update it, Inc.はベンチャーとして、いつまでも「普通の会社ではない」ことを目指さなければならないと考えています。競争優位の源泉としての、「普通の会社ではない」ことにこだわり、唯一であること=ユニーク性に常に磨きをかけていきたいと思います。
投稿日:2007年08月27日 作成者:yasunaka
晩夏、といってもまだまだ暑いですね。
投稿日:2007年08月27日 作成者:yasunaka
あるプロジェクト・マネージャの方から聞いた話です。その人のプロジェクトでは、たとえ新卒2,3年目程度の若手であろうが、リーダとして将来性があると見込んだ人は、7,8人程度のプロジェクト・チームのリーダーのポジションに据えて経験をつませる場合がある、という話をしていました。7,8人程度のプロジェクト・チームというのは新卒2,3年目には通常はまだ重いポジションだと思いますが、そこを敢えてTryさせることで育てるということでした。
この話は私も非常にうなずけました。プロジェクト・リーダやプロジェクト・マネージャをうまくこなすには経験が重要になりますが、経験を積み始めるのが一定年齢を越さなければならない、なんてことは本来ないはずです。むしろ経験を積むには早ければ早いほどいいのだと思います。
一方で、これを実践するには2つの問題があると思います。1つは失敗するリスクにどう対処するか、もうひとつは抜擢されなかったそれ以外の人たちをどうサポートするのか、という点です。
失敗するリスクにどう対処するか、というのは若かろうが、年を食ってようが、プロジェクト・リーダやプロジェクト・マネージャとしてやり始めたときには誰でも同じ問題に直面するといえます。ただ若い分、失敗したときに、「ほら、見たことか」のような中傷を受ける可能性が高いといえます。
でも、誰でもなんらかの失敗はするものです。失敗が一切許されていないというのでは息が詰まってしまいます。失敗を許容する文化を育てるべきではないでしょうか?
抜擢されなかったそれ以外の人たちをどうサポートするか、という点については、上記で述べた「失敗を許容する文化」を創るという話と関連するのですが、失敗を許容するというのは単に暖かく見守るということだけではなく、大きな、致命的な失敗を犯さないように周りの人たちが新人リーダをサポートするような、そんな文化を創れるか、ということだと思います。
つまり、リーダ⇒メンバへの一方的な命令で物事を進めるのではなく、リーダ⇔メンバのように相互にコミュニケーションしながら、対等な立場で仕事を進められるようにできるか、ということです。言い換えると、メンバ間に、プロフェッショナルとしての自覚を育てるということだと思います。
投稿日:2007年08月24日 作成者:yasunaka
今日もcrossnoteの小さな工夫シリーズ、第4弾です。今日は表のオートスケール機能をご紹介します。
仕様書をWordで書いていて、その中に表を載せなければならない場合、皆さんはどうやっていますか? 例えばマイクロソフト社のWordの場合、大きく2つの選択肢があると思います。
1.Word固有の表機能を用いる
2.Excelで表を書いて貼り付ける
Word固有の表機能の場合、表の構造を変更するときに苦労しませんか? 例えば列を追加したいときに、カラムの幅がうまく調整できず、苦労した経験がある人も多いのではないでしょうか? ちなみにWordではカラムをコピーしてペーストすると、単純にインサートされ、表が右側に大きくなります。これによってページをはみ出すと、はみ出したカラムは操作できなくなります。これであせった経験をもつ人も多いのではないでしょうか?
また「列の挿入」で列を増やした場合には、テーブルの全体幅は保ったまま増えるようになっています。これはこれでいいのですが、文字の大きさは変わらないので、1つのカラムの幅がどんどん小さくなり、文字がはみ出して表が汚くなっていきます。
一方Excelのデータを貼り付ける場合には、オブジェクトとして貼り付ける方法と、形式を選択してRTFやWMFやEMFなどのフォーマットで貼り付けることができますね。でも皆さんのなかで、これを使い分けることが出来るようなエキスパートな人はどの程度いるのでしょうか? さらに貼り付けてみると表が途中で切れてしまっていて、うまく表示される貼り付け方を探るという非生産的な作業に没頭した経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?(私です…)
いずれにせよ、少し大きめの表をWordで作るというのは、結構つらい作業だと思います。面倒くさいのでExcelで作ってしまい、別々に管理しているという人も多いと思います。
crossnoteではこの問題に対して、表が横方向にページをはみ出してしまう場合には、表全体のスケールを自動的に調整することで対処しています。例えばカラムを増やしていくと、自動的に表全体をスケールダウンして、横幅がページ幅内に収まるように調整するようにしています。その際には文字もスケールダウンしていきますので、表の形は崩れません。(ただし便利だからといってやり過ぎると文字がどんどん小さくなってしまうので、読みにくくなってしまいますけど)
さらには縦方向にも表を1ページ内で収めたい場合には「1ページに収める」と設定すると、全体が1ページに納めるように調整する機能もあります。
crossnoteは汎用ワープロと比較して見ると非常にシンプルです。見方によっては機能が貧弱に見えるかもしれません。しかし私達は、汎用ワープロ = Fat word processorではなく、プロジェクト用ドキュメント作成ツールとして、さくさくっとドキュメントを作り上げるObjective word processorを目指したいと思っています。
投稿日:2007年08月23日 作成者:yasunaka
今日もcrossnoteネタの、crossnoteの小さな工夫シリーズ、第3弾です。今日はシーケンス・パラグラフをご紹介します。
設計書を書いていると、手順を説明することってよくありませんか? たとえば以下のようなものです。
ハンバーグの作り方
(1) 玉ねぎをいためる。
このとき、茶色っぽくなるまでしっかりといためること。
(2) 他の材料とあわせる
いためた玉ねぎをボウルに移動し、パン粉などと合わせます。
(3) 形を整える
中の空気を抜くようにして…
この(1)、(2)、(3)と番号を振ってタイトルを書き、その下に説明文を書くというのは良く使う手法だと思いますが、例えば代表的なワープロであるWordでこのようなスタイルで書く際、中の説明文を書きたいところに勝手にナンバリングされてしまいます。いちいちナンバリングを外す操作をしなければなりません。また説明文をいじっているうちに、下の項目がまた1から始まるようになってしまったりすると最悪で、結局自動ナンバリングをやめて手で番号を振りなおしたことも何度となくあります。
crossnoteでは上記のような書き方をするために、シーケンス・パラグラフというものを用意しました。シーケンス・パラグラフとは順序を説明するためのパラグラフという意味で、ナンバリングしたタイトルと本文という組み合わせの文章を書きやすくしています。
シーケンスパラグラフのナンバリングはアウトラインの構造に従って行われるので、ナンバリングが思ったように行われずにいらつくこともなくなると思います。また開始番号を指定することもできるので、節をまたいで通し番号で説明するなどといったことも可能です。さらには通常のパラグラフとシーケンス・パラグラフで切り替えることも簡単です。
投稿日:2007年08月22日 作成者:yasunaka
今日も引き続き、crossnoteネタです。
設計書の場合、全体はA4なんだけど、途中の図表だけA3にしたい、なんてことが良くあると思います。そんなときってどうしていますか?
あるワープロソフトの場合、ページ設定の用紙設定の機能を使うと、「これ以降」と指定したところのページ設定を切り替えることが可能です。でも使っているとわかるのですが、ドキュメントの構成を変更するためにコピー&ペーストを繰り返していると、気がついたら「これ以降」の設定がぐちゃぐちゃになっていることがあります。つまりA3で出すべき図表がいつのまにかA4に戻っていたり、逆にA4で出したい本文がA3に出力されてしまっていたりする、という話です。
この現象は「これ以降」というページ設定方法のために発生します。A3で書いた表や図でも、これ以降がA4としているページに貼り付ければA4になってしまうのです。また「これ以降」の設定部分を誤ってBSキーなどで消してしまうこともあります。用紙が混在したドキュメントで構成変更をするたびに、私は何とかしたいと思っていました。
crossnoteではページ枠というのを用意しました。アウトラインを表示するView上で「A3横」などといったページ枠を挿入し、その中にパラグラフや本文、図表を入れると、その枠内はすべて「A3横」の設定になるのです。ちょっとした工夫なのですが、アウトライン上で、どの部分がA3で出るのかを簡単に指定・確認できることでかなり使い勝手がよくなっていると思います。
さらに「A3横」のページ枠上の図・表はコピーしてペーストすると、自動的に「A3横」のページ枠が差し込まれた上でペーストするようにしています。これによって構成変更をしていても勝手に用紙サイズが変更されることがなくなりました。
これでちょっと大き目の図や表が必要な場合に、気軽にA3のページを差し込むことが出来るようになったと思います。