オフショア開発の見直し

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投稿日:2012年09月25日 作成者:yasunaka

今日のyahooや日経新聞に、iPhone製造の下請けメーカーで暴動が起きた事件を報じています。

鴻海傘下の富士康、労働者間の争い受け中国北部の工場を閉鎖

前回のブログでも書きましたが、やはりオフショア開発において、今まで中国一辺倒だったやり方を見直す次期に来たのは間違いないと思います。

この事件は一般労働者が工場で起こした事件ですので、ソフトウェア開発の現場とは単純には比較できないと思いますが、現在の中国国内の状況から推察すると、中国国内の賃上げ・待遇改善要求がどんどんエスカレートするのは自然な流れだと思います。またその流れの中で、色々な問題や事件が発生するリスクが大幅に高まっていると考えられます。

カントリーリスクを考える上では、当然のことながら国ごとの特殊性、事情をよく考慮する必要があります。上記のような現状はどの国でも起こっている、ということではなく、今の中国だから起こりうることだ、ということを理解する必要があります。

自分のところは、まさか大丈夫だろう、という考え方は、すでにリスク評価を放棄しています。まじめに代替案を検討・実行していかないと、いざ問題が発生してからでは遅いのです。

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オフショア開発のリスク

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投稿日:2012年09月16日 作成者:yasunaka

中国での反日活動が手がつけられない状況になっていると、ニュースで伝えられています。現地からの映像などを見る限り、一般人でも現地ではいつ巻き込まれてもおかしくない、洒落にならない状況のようです。

今まで中国でのオフショア開発においては、カントリーリスクについての考慮が不十分のまま拡大してきたように思えます。例えばあまり考えたくない事態ですが、日本向けのソフトウェア開発プロジェクト内で、特定メンバーによる故意の情報流出や破壊活動が発生する、などといった事態も想定できなことではありません。安全面、セキュリティなど、単なる値段の「安さ」では釣り合うことのない、もっと重要なことを考える時期が来たようです。

リスク分散を図る点で、短期的には国内での開発へのシフトを早急に進め、長期的には中国以外のインド、ベトナムなどの他の国でのオフショア開発を考えるべき時期だと思います。

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crossnote ver 1.6.5リリース

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投稿日:2012年09月10日 作成者:yasunaka

本日、crossnote ver 1.6.5をリリースしました。

ver 1.6.5では、Active Directoryへの対応が可能になりました。またドキュメントのプロパティ管理や質問・コメント管理機能を向上させました。

1. Active Directory対応

crossnoteをActive Directoryと連携管理できるようになりました。連携させた場合、パスワードはWindowsのパスワードと統合され、Active Directory側のユーザ情報が変更された場合、それを連携させることができます。
なおこの機能は自社でcrossnoteサーバを運用・管理されるお客様向けの機能になります。

2. ドキュメントのプロパティ管理

ドキュメントをクリックするだけでドキュメント・ステータスやメタ情報(ドキュメント・キーワード)、タグ、作成日時といったドキュメント属性などを参照することができるようになりました。

各項目はリンクになっていて、クリックすると変更するための画面が表示されます。

3. 質問・コメント管理機能の向上

質問やコメントを見るためのレビュー画面において、そのコメントを付けた元の文章を参照できるようにしました。

crossnoteドキュメントの場合はもちろんのこと、ExcelやWord 2007ファイルに付けたコメントデータをcrossnoteに取り込んだ場合にも、レビュー画面内でコメント元が参照できます。また同時にレビュー画面のデータをワンタッチでExcelへエクスポートすることも出来るようになっています。

コメントされた部分のリンクをクリックすれば、該当アプリケーションが立ち上がり、コメントの位置へ移動します。

さらにcrossnoteへの取り込み時に、以前は質問・課題としてのみ取り込み可能でしたが、コメントとしての取り込みもできるようになりました。(質問・課題の場合、プロジェクト全体で共有されてしまいますが、コメントの場合、対象ドキュメント内で閉じていますので、気軽に使えます)

4. ユーザマニュアルの改訂

ユーザマニュアルを最新化しました。なおこのユーザマニュアルもcrossnoteドキュメントで作成し、HTML変換することで作成しています。crossnoteドキュメントなので、当然PDFにしたり、Wordファイルとして出力することもできます。PDFやWordの場合には、綺麗にページングされます。

ユーザマニュアルは全部で260ページにも渡る大きさなのですが、作成の際にはこれを複数の部品枠に分割し、それらを参照コピーすることで1つのドキュメントに纏め上げています。分割すると、ドキュメントが軽くなり変更もやりやすくなり、色々な点でメリットがあります。

以下は全体を纏め上げている「ユーザ・マニュアル」本体です。内部が複数の部品枠に分かれ、それらは別のドキュメントを参照コピーしています。

上記の中の1つの部品枠の管理例を以下に示します。ユーザマニュアルは、この「さまざまな検索方法」というドキュメントを1つの部品として組み込んでいます。

このように分割管理しても、1つのユーザマニュアルとしてまとめた場合、ナンバリングが自動的に再編され、全体を通した形で設定されます。

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