投稿日:2008年07月03日 作成者:yasunaka
今週の月曜日(6/30)の夜にcrossnote Ver 1.2.0をリリースしました。このバージョンには少し前にお伝えしたように、新たにタイムライン機能が追加されています。
このタイムラインは、プロジェクト毎に用意され、そのプロジェクト全体で、誰がいつ、何をどうしたのかが簡単に追えるになりました。もちろん表をクリックすると、その詳細にドリルダウンできます。
当社は開発のバグ管理システムとしてTracを利用しているのですが、その中の機能で一番良く使っていたのが実はタイムラインだったんです。複雑なことをやらなくても、簡単に全体を一覧できるというのは、精神的に「楽」に感じます。また昨日はみんな何やってたんだ? なんて確認もやりやすいです。
crossnoteにはアップデートの度に前回との変更点がわかる機能がありますが、タイムラインはその変更点をチェックした時に気になっていた点を、後でもう一回参照したい、なんて時に便利かもしれません。
フィルタ機能が付いているので、あるユーザが行った操作とか、ある案件番号がセットされた操作とか、コメントにある文字が含まれているものの一覧などを抽出することができます。
工事進行基準対応では仕様変更管理を契約に紐付けてきちんと管理していく必要がありますが、仕様変更に対する案件番号をコミット時に付与することで、ある仕様変更に絡んだドキュメントの修正点全部をプロジェクト内から拾い上げる、なんて使い方もできます。
投稿日:2008年07月02日 作成者:yasunaka
昨日、オブジェクト倶楽部 夏イベント 2008にのこのこ出かけてきて、ライトニング・トークスをしてしまいました。題名は「セールスに高橋メソッドを使ってみた」です。
高橋メソッドはライトニング・トークスではおなじみの手法なのですが、これを以前営業で活用していた時期があり、その時の経験をもとにまとめてみました。この手法はだんだん認知度を得てきているようですが、まだ営業で活用しているところは少ないと思いますので、今が一番旬だと思います。
オブジェクト倶楽部のページに資料が載るようですので、ぜひ興味のある方は覗いてみてください。
# これ、crossnoteの宣伝そのまんまじゃん、と思った人。ま、そこは「テーマ」だということで、ご了承を…
投稿日:2008年06月26日 作成者:yasunaka
ITMedea Newsの記事タッチ技術台頭で、マウスの時代は終わる?を興味深く読みました。iPhoneに代表されるマルチタッチ技術などが、従来のマウスを置き換えていくだろう、という予測です。
その記事の中では、それでもキーボードは残るだろう、という予測になっているのですが、私は、キーボートとマルチタッチ・ディスプレイが一緒になってもいいんじゃないの? と、ふと思いました。
もしキーボード自身がマルチタッチ・ディスプレイで構成されていて、ちょっとしたジェスチャでキーボードとポインティング・デバイスの両方の役割を果たすことができたら、指をホームポジションから一切動かさずに操作できるので、便利そうです。
ノートPCのタッチパッドはほんのちょっとですが、キーボードから離れており、やっぱりホームポジションを動かさないと使えません。キーボードの先端に感圧式のポインティング・デバイスを備えているものも多いですが、マウスに比べるとやっぱり使いずらいと思います。
もしキーボードそのものがマルチタッチ対応のタッチパネルだったらどうなのでしょうか? 腕の位置をまったく移動させずに、指だけで「うにうにと」対象物を操作できたら、この上なく便利だと思うのですが。できればキーボードモードのときにはタッチパッドがかちっと凹むといいな。
誰かそんなもの作りませんかね?
投稿日:2008年06月25日 作成者:yasunaka
現在、crossnote Ver 1.2を鋭意開発中です。近いうちにリリースできると思います。Ver 1.2の大きな目玉は以下のような部分です。
1)パフォーマンス改善
これはずっと続けてきているのですが、今回のVer 1.2でもさらに地道な改善をしています。例えば起動時のスピードや、大きなドキュメントを大量に修正した場合のアップデートのスピードがかなり改善されています。crossnoteは昨年11月にできたばかりのバージョンは「のろま」な部分が多々ありましたが、今までの継続的なパフォーマンス改善で、かなり自信を持ってお勧めできるレベルを確保できてきたと思っています。『スピードは力なり』です。
2)タイムライン機能の追加
プロジェクト単位で、誰がいつ、何をやったかを一覧で見るためのタイムライン機能が追加になります。Tracなどのタイムラインと同じようなものです。クリックすると詳細にドリル・ダウンすることができます。使うとわかりますが、これ、手軽で便利ですよ。
3)ドキュメント編集機能の改善
こちらも細かい使い勝手をいろいろと改善しました。図形部品の書式のコピーにも対応しました。色や線などをそろえたいときに便利です。(crossnoteの図形の書式コピーは右クリックで表示されるポップアップメニュー中にあります)
こんなところです。お楽しみに。
投稿日:2008年06月24日 作成者:yasunaka
システム・アーキテクチャは業務特性を十分に考慮して、想定する期間、その業務をうまく回すためのアーキテクチャとする。これはシステム設計においては基本中の基本すぎて、いまさら何か言うようなものではないと思っていたのですが、どうも世の中、必ずしもそうとは言えないケースも多々あるようです。
おそらく、眼の前にある(良く知っている)アーキテクチャ以外に選択肢がない、などの理由で最適ではないアーキテクチャが採用されることがあると思うのですが、そうして見切り発車的に作られたシステムはいずれ破たんします。
破たんする前に別のものに切り替えられればいいのですが、場合によっては(コストなどの都合で)切り替えもできずに、どうしようにもない状態になってしまう場合もあります。
システムの開発を依頼する際には、見かけの金額が安いなんてことに惑わされずに、業務特性に応じたシステム・アーキテクチャ設計が提案でき、かつ実装できる能力をもったベンダーを選ばないと、後で結局は大損してしまうことになりかねません。
また世の中で、「業務特性に応じたシステム・アーキテクチャ設計が提案でき、かつ実装できる能力をもった」人やベンダーというのは実はそんなに多くないのかもしれません。システムの世界で人不足が指摘されて久しいですが、実際にはこのような能力をもったSEが不足しているということなのだと思います。
投稿日:2008年06月20日 作成者:yasunaka
crossnoteを使うと誰かが何かドキュメントを改変すると、どこがどのように修正されたのかが伝わってきます。
私自身、会社の中でcrossnoteを使っているのですが、、社員の誰かが仕様書を変更すると、それがすぐにわかります。もし興味のありそうな部分を修正している場合には比較画面で見れば、どんな変更をしようとしているのかが理解しやすいので、重宝しています。
最近聞いた話なのですが、ソフト開発をされている経営者の方がこんな話をしていたそうです。『社員がお客さんと話して勝手に仕様変更しているケースがあるんだけど、後になって聞いてみるとインパクトのある仕様変更を、ただでサービスしてしまっているケースが結構ある。もしcrossnoteを使っていれば、そういう仕様変更が事前にわかるようになるのでいいね。』
仕様変更がわかるとうれしいのは、プロジェクトでシステムを作っている当事者だけでなく、それをコントロールしているリーダやマネージャにとっても必要な情報なんだ、ということです。私にとってはちょっと目から鱗でした。
そして、このようなことを教えてもらえるのは非常にうれしいと思いました。
投稿日:2008年06月19日 作成者:yasunaka
昨日FireFox3の正式版のダウンロードが開始されたのは皆さんもご存じでしょう。私も早速入れてみました。なんか戻るボタンが異様にでかいのが気になりましたが、すぐに慣れました。履歴のサイドバーが履歴メニューから消えたので、ちょっと焦ったのですが、それも表示メニューにあることがわかり、後は特に問題なし、です。
早くなった、ということらしいのですが、まだ特に実感していないです。ま、FireFox2の時代でもIE7よりはもともとだいぶ早いと思っていたので、そんなに感じないということかもしれませんね。
タイトルのFireFox3の灯では、今現在FireFox3のダウンロード状況が各県別にわかるようになっているようです。これを見ると、たとえば東京と神奈川を比較した場合、人口では1200万人 VS 900万人で、約300万人の差(東京の人口の1/4の差)しかないのにも関わらず、ダウンロード数では本日現在、約8万ダウンロード VS 約3万ダウンロードで、倍以上の差が開いています。
社内で原因を話していたのですが、1つには昼間人口の差、もう一つにはIT企業の集約の差が理由として上がりました。横浜は東京のベットタウンなので、昼間は東京にいる人が多いこと、そしてFireFoxを入れる人というのはIT企業の人が多いんじゃないの? IT企業って東京に集まっているよね、という読みです。
ちなみに県によってはだいぶ数の少ないところも結構ありますね。これも人口比以上の大きな差があるように感じるのですが、住んでいる人の意識の差の表れなのでしょうか? 興味深いところです。
投稿日:2008年06月18日 作成者:yasunaka
今月の日経新聞の私の履歴書は、元阪神監督の吉田義男さんが書いています。今日は吉田さんが27歳になって打率が少し下がり、体力の衰えを感じた際に「大徳寺で修行」をしたときの話が載っていました。
この話の中で、大徳寺で盛永宋興師に指導を受け、訓話で一番心に残ったこととして、「徹する」という話が書かれています。
–引用–
何事にも集中して、徹底的にやり通す。突き詰めて考える。どんなに苦しくても、逃げずに向かう
——–
吉田さんはこの大徳寺での修行のあと、練習に徹して、翌年には3割1分8厘まで打率を上げたそうです。年齢とか体力とか、そんなことよりもどれだけ徹しているか、ということが重要だ、ということです。
自分にあてはめて考えたとき、ビジネスの世界も、やはりどれだけ徹することができるのか、に尽きるのだと思いました。どれだけ徹してビジネスの仕組みを考えるか、どれだけ徹して広告宣伝に工夫するか、どれだけ徹して良い商品・サービスに仕上げるか、そんなことが重要なんだと最近非常に強く感じています。
投稿日:2008年06月17日 作成者:yasunaka
最近crossnoteをubuntuで動かしています。説明するまでもないかもしれませんが、ubuntuとはLinuxのディストリビューションの1つで、デスクトップがかなり使いやすく、また見た目もなかなか「かっこいい」です。個人的な印象ですが、ubuntuを使っているとVistaですら1世代前の環境に見えます。
なんか使いやすいな、と思っていたのですが、どうも原因は早さにあるように思えます。全く同じマシン上で動かした場合でも、例えばWindows XP上での動作と比較して早く感じます。Eclipseもそうですし、crossnoteも体感上、早く動いているように思えます。
ubuntuはX Window上で動作しているので、私はどうもX Windowというと(長年付き合った相棒だったのですが)遅いイメージがあったのですが、180度認識が改まりました。
なんでこんなに早いのか? よくわかりませんが、Anti-Virusソフトの影響はあるのでしょうか? とにかく、ubuntuすごいです。
なおcrossnoteのLinux版はベータ段階です。そのうちお披露目しますね。
投稿日:2008年06月13日 作成者:yasunaka
なにか変なタイトルですが、最近実感したことです。
グループウェアなどのソフトは使いこなすと便利ですが、使い始める前に、ある程度どこをどうやったらどうなる、という基本的な部分を実際に試してからでないと、安心して使えません。実際にやってみたら思いもしない結果になってアタフタすることがよくあります。
最近カレンダー管理のソフトを使ってみようとして、最初にいろいろと試してみたのですが、なかなか私が思った動きにならなかったんです。特にプライベートデータの扱いが問題で、私としてはプライベートと指定した場合、他人からは詳細は見えずに、時間がふさがっているよ、とだけ見える状態にしたかったのですが、その試していたソフトでは他人からは全く見えない状態になってしまうのでした。
もし最初に試さないで使い始めていたら、こういったちょっとしたことをきちんと理解しないまま、ずっと気付かないで過ごして、後で何かトラブルになっていたかもしれません。
個人で使うだけのツールの場合、全部自分で閉じているので、使っていれば自然に気付くと思うのですが、グループウェアの場合、下手をすると気付かないまま過ごしてしまうことになります。やってみないとわからない、というのでは場合によっては「使えない」という烙印を押されかねません。
crossnoteもある種のグループウェアです。この手のトラブルが起きにくいようにするにはどうすべきか、考えさせられる出来事でした。