業務特性とシステム・アーキテクチャ
投稿日:2008年06月24日 作成者:yasunaka
システム・アーキテクチャは業務特性を十分に考慮して、想定する期間、その業務をうまく回すためのアーキテクチャとする。これはシステム設計においては基本中の基本すぎて、いまさら何か言うようなものではないと思っていたのですが、どうも世の中、必ずしもそうとは言えないケースも多々あるようです。
おそらく、眼の前にある(良く知っている)アーキテクチャ以外に選択肢がない、などの理由で最適ではないアーキテクチャが採用されることがあると思うのですが、そうして見切り発車的に作られたシステムはいずれ破たんします。
破たんする前に別のものに切り替えられればいいのですが、場合によっては(コストなどの都合で)切り替えもできずに、どうしようにもない状態になってしまう場合もあります。
システムの開発を依頼する際には、見かけの金額が安いなんてことに惑わされずに、業務特性に応じたシステム・アーキテクチャ設計が提案でき、かつ実装できる能力をもったベンダーを選ばないと、後で結局は大損してしまうことになりかねません。
また世の中で、「業務特性に応じたシステム・アーキテクチャ設計が提案でき、かつ実装できる能力をもった」人やベンダーというのは実はそんなに多くないのかもしれません。システムの世界で人不足が指摘されて久しいですが、実際にはこのような能力をもったSEが不足しているということなのだと思います。