システム屋の書いた文章

投稿日:2007年07月26日 作成者:yasunaka

ある人から、自分のプロジェクトメンバの書いたドキュメントについて、お客さんからわかりづらいと言われているという話を聞きました。実は私も似たような経験があります。どうもシステム屋の書いたドキュメントというのは、ユーザからわかりづらいといわれることが多い気がします。どうしてでしょうか?

わかりづらいといわれる理由には様々あって、簡単に1つの理由ですべてを言い表すことはできないとは思いますが、1つの傾向として、システム屋というのはどうも細かいことをくどくどと書きすぎる傾向があるように思います。でも書いている側からみれば、どれもこれも大切なことであり、そう簡単に削れるようなことではなかったりします。ではユーザの側が面倒くさがって、内容をよく読もうとしないのがいけないのでしょうか? うーん、それはそれで、一方的な思い込みかもしれませんよね。

ひとつ思うこととしては、相手が何を求めているのかを考えて書いているか、ということがあります。つまり読み手側の立場に立って書いているか、ということです。

システム屋は自分がこれからやろうとすることをできるだけ細かく、正確に書いて、それの承認を得ようとします。この場合、そこに書いているのは「自分がこれからやること」という観点で書いています。でも「自分がこれからやること」と、ユーザが「やって欲しいと思っていること」がすり合っているかどうかが簡単に判断できない場合、ユーザは「わかりにくく」感じるのではないでしょうか?

つまりユーザの視点で、何を解決しようとしているのか、何をしようとしているのかを明確にし、それに対する解決策として、前提条件や考え方を明記し、その後で具体的にやることを対応を付けて書く、というようにするだけで、ユーザ側のやって欲しいことと、システム屋がこれからやろうとしていることとの対応付けが簡単にできるようになり、ユーザの「わかりにくい感」を減少させることができるかもしれません。