投稿日:2008年02月29日 作成者:yasunaka
crossnoteを検討してもらうと、かなり広い範囲ですべてcrossnoteを導入しないと使えないんじゃない? のような質問をもらうことがあります。確かにこの手のものは利用者の数が増えれば増えるほど使いやすくなるものです。
ただしcrossnote自体はプロジェクト単位、もしくはその中の一部のサブプロジェクト単位でも導入可能なものです。最初から大規模に導入しないと意味がない、というものでは決してないです。プロジェクトに関与している協力会社の社員や、ユーザに対しても、持っているライセンスの範囲内ならば自由にIDを発行することができ、それらの人もインターネット環境とPCさえあれば一緒に利用することが可能です。
なお場合によってはなんらかの理由によってユーザ側に導入してもらうのは難しい、というケースもあると思います。そのような場合にはPDFやHTMLなどのフォーマットに変換して、送るという従来の方法をとらざるを得ません。3月の末を目処にWord形式(Office Open XML形式)でのエクスポートも出来るようにする予定ですので、それをリリースすると改変可能な形でユーザに届けることが可能になります。
投稿日:2008年02月26日 作成者:yasunaka
フローとストックという言葉は対比するための用いられることが多いですが、コミュニケーションのためのツールについても、同じようにフロー型ツールとストック型ツールに分類することができます。
フロー型ツールの代表格はEメールやメッセンジャーなどです。これは一過性の情報のやり取りに便利で、当事者間の知識を供給させることができますが、知識の体系的な蓄積には向きません。ブログもフロー型ツールの1つといえます。
一方ストック型ツールは名前の通り、情報を蓄積するためのツールで、Wikiや文書管理システムなどが相当します。後で参照するために情報を体系的に蓄積するには便利ですが、知識を共有させるという目的には向きません。情報を蓄積しても、それだけでは知識が当事者の人たちの頭の中に入ってはいないからです。
さてcrossnoteは、というと、上記のフロー型ツールとストック型ツールの両方の特徴を併せ持っています。基本的にはストック型の文書管理システムのような体裁をしているのですが、ドキュメントの変更点を互いに教えあうことを通して知識の共有をはかっている部分はフロー型の特徴といえます。
実はcrossnoteの次回リリースでは、メールのように定期的にサーバ側に変更通知の有無をチェックする仕組みが載る予定です。これによりcrossnoteはより積極的なフロー型ツールになってきます。お楽しみに。
投稿日:2008年02月05日 作成者:yasunaka
@ITに取り上げていただきました。
アップデイティットがEclipse RCPで開発
開発者向けコラボワープロをOSSコミュニティに無償提供
ぜひご覧ください。
— 追加です(20:14) —
Open Tech Pressにも載せていただきました。
アップデイティット、ドキュメント共有管理システムをOSSコミュニティに無償提供
投稿日:2008年02月04日 作成者:yasunaka
今日は2つほどご報告があります。
1.crossnoteのFree Trial開始しました
■評価期間はたっぷり2ヶ月間
■5名分のユーザIDをご用意
■リポジトリー容量は2GByteまで
■一人辺りの作業領域は100MByte
■すぐに使ってみることができるように、プロジェクトを3つ予めセットアップ
■翌営業日には使えるようにします。
2. crossnoteをオープンソース・コミュニティ向けに無償提供します。
■期限は1年毎に更新申請すれば期限なし
■30名分のユーザIDをご用意
■リポジトリー容量は20GByteまで
■一人辺りの作業領域は300MByte
■こちらはセットアップに少々お時間をいただきます。(まあでも、長くても1週間以内です)
詳しくは弊社ホームページをご覧ください。
投稿日:2008年02月01日 作成者:yasunaka
来週の月曜日、何かが起きる!
なんて、まあ、そんなにたいしたことではないのですが、楽しみにお待ちください。
投稿日:2008年01月15日 作成者:yasunaka
現在、crossnoteの「さくさく化」を進めようとしています。この「さくさく化」とは、さくさく設計書を作れるようにするにはどうしたらよいか、というテーマで改善ポイントを絞って対応していこう、ということです。
現状のcrossnoteでは、まだ「さくさく」設計書が作れるレベルになっているとは言いがたいです。もっとストレスなく、気持ちよく設計書が書けるようにしたい、と考えています。
設計書のパターンを解析し、その中で非常に良く使われるものについては、できるだけ簡易に作れるように工夫していきたいと考えています。
もし、設計書を書く上でこんな機能が欲しい、と思うことがある方はぜひ教えてください。よろしくお願いいたします。
投稿日:2007年12月20日 作成者:yasunaka
crossnoteを作っている間、できるだけマニュアル・レスで行こう、と社内で話していました。自分はマニュアルを読まない人だし、周りに話を聞いてもやっぱりマニュアルを読むって人はあまりいませんでした。だからマニュアルなんてなくてもいいじゃないか、そう思っていました。
でも最近ちょっと考えが変わってきました。やっぱり必要なのではないかと。もちろん機能説明に終始するようなマニュアルはあまり意味がないと思いますが、何か困ったことがあったときに、ちょっと参照して解決方法がわかるようにするためのマニュアル。これはやっぱり必要そうです。
これって、マニュアルというよりはQ&A集のようなものかもしれません。「やりたいこと」に対して具体的な手順がきちんとわかる形で書いてあればそれなりに役に立つのだと思います。
crossnoteは表向きのワープロ部分はさておき、同期をしたり比較したり、コンフリクトを解消したり、といった動作はCVSやSubversionのような構成管理ツールを利用したことのある人ならばすぐにピンと来ると思いますが、そうではない人にとってはいざ直面してしまうと面食らってしまうかもしれません。そんなときにちょっと参照できるものを用意していこうと思います。
投稿日:2007年12月17日 作成者:yasunaka
先週末に非同期的時間の共有というテーマでブログを書きましたが、今思い返してみると、crossnoteのようなものができないか、と思いついた最初のきっかけも、ある意味、この「非同期的時間の共有」的体験がベースになっています。
以前、Eclipseという統合開発環境とソースコード管理システムで有名なCVSを使ってプログラムを作っていたときがあります。これを使うとプロジェクトチームの誰かがプログラムのソースコードに修正を加えて、それを「コミット」していると、その後で自分がEclipseを立ち上げて、CVSの同期を行うと誰が、いつ、どの場所を変更したのかがわかるようになっています。
使っていると、単にプログラムの修正箇所がわかるだけでなく、「おー、あいつ、こんなにがんばって修正しているんだ」とか、「あいつ、こんな時間まで働いていたのか…」とか、「これ、難しいバグだったけど、よくこんなことわかったな」とか、いろいろなことがわかるんです。ソースコードの変更点を通じて、プロジェクト・メンバが前日にがんばっていた様子が浮かび上がってきて、うれしい気持ちになる、そんな体験を幾度となくしてきました。
この原体験(?)のようなものが、crossnoteのきっかけです。
非同期的時間の共有とは、ある種の記録の再生に過ぎないのだと思います。ただ今までの単なる記録の再生手段とことなるのは、そこに自分の意見なり、創作物なり、なんらかの手を加えることにより、時間を越えてコミュニケートできる、ということだと思います。そういった意味では、例えば手紙やメールなどの延長線上にあるものかもしれませんね。
投稿日:2007年12月07日 作成者:yasunaka
ここのところ、crossnoteをWeeklyでバージョンアップしています。WeeklyでReleaseを繰り返すというのはかなり大変なのですが、少しでも早く改善したものを届けたく、しばらくはこのWeekly releaseを続けてみようと思っています。
Releaseの際には膨大なテスト項目を毎回テストしなければなりません。crossnoteは操作できる部分が多いため、たとえ基本的なテストだけに絞ってもかなり膨大な数になってしまうのです。前にも言ったことがありますが、RCPベースのアプリケーションの自動化ツールとして適当なものを知らないので、メンバー全員で1日がかりの手作業で回帰テストを毎回実施しています。いや、これは大変ですし、時間もかかります。いずれ自動化が必要です。
こんなことならSWTUnit(RCPUnit?)作っておくんだった、って思います。 😀
ちなみにcrossnoteは一番最初はインストールが必要ですが、それ以降のバージョンアップは自動更新されるようになっています。ログイン後、バージョンアップされているとそれを自動的に検知して、ユーザにダイアログを表示します。後は指示に従って操作すると、変更された部分が更新される仕組みです。(RCPの自動更新の仕組みをそのまま使っています) バージョンアップそのものは割とあっという間に終わってしまいますよ。
投稿日:2007年12月06日 作成者:yasunaka
最近家でもcrossnoteを使っています。crossnoteはご存知(?)ネットワークワープロなのですが、Eclipse Rich Client Platformという技術をベースに開発しているので、たとえネットワークがつながっていなくても利用することが可能です。またインターネットさえ使えれば、サーバにドキュメントを保存できるだけでなく、他の人とドキュメントを共有し、他の人が行った修正内容を確認したり、履歴管理したり、などといったことができます。
なので、crossnoteを使うと家からでも問題なく使えます。ノートPCでの利用にも便利です。
1つ制約事項として、会社のPCと自分の家のPCなどのように、異なるPCにおいて同じユーザIDで共有することは「お勧めしていません」。サーバとクライアントPC内では常に同期が取れた状態を維持する必要があり、同期がずれている状態だと自動的にその同期を合わせる機能があります。別のPCで修正して、修正点をアップデートしないまま同じユーザIDを使って他のPCでログインしてしまうと、元のPCに戻ってログインした直後に同期処理が実行され、アップデートしていなかった修正内容が消えてしまうことになります。(ただし、明示的に終了前にアップデートしておけば、修正内容は消えません)
ということで、会社と家で、別々のPCでドキュメント共有を実現したい場合には、別々のユーザIDを利用してください。