crossnoteのきっかけ

投稿日:2007年12月17日 作成者:yasunaka

先週末に非同期的時間の共有というテーマでブログを書きましたが、今思い返してみると、crossnoteのようなものができないか、と思いついた最初のきっかけも、ある意味、この「非同期的時間の共有」的体験がベースになっています。

以前、Eclipseという統合開発環境とソースコード管理システムで有名なCVSを使ってプログラムを作っていたときがあります。これを使うとプロジェクトチームの誰かがプログラムのソースコードに修正を加えて、それを「コミット」していると、その後で自分がEclipseを立ち上げて、CVSの同期を行うと誰が、いつ、どの場所を変更したのかがわかるようになっています。

使っていると、単にプログラムの修正箇所がわかるだけでなく、「おー、あいつ、こんなにがんばって修正しているんだ」とか、「あいつ、こんな時間まで働いていたのか…」とか、「これ、難しいバグだったけど、よくこんなことわかったな」とか、いろいろなことがわかるんです。ソースコードの変更点を通じて、プロジェクト・メンバが前日にがんばっていた様子が浮かび上がってきて、うれしい気持ちになる、そんな体験を幾度となくしてきました。

この原体験(?)のようなものが、crossnoteのきっかけです。

非同期的時間の共有とは、ある種の記録の再生に過ぎないのだと思います。ただ今までの単なる記録の再生手段とことなるのは、そこに自分の意見なり、創作物なり、なんらかの手を加えることにより、時間を越えてコミュニケートできる、ということだと思います。そういった意味では、例えば手紙やメールなどの延長線上にあるものかもしれませんね。