投稿日:2016年08月02日 作成者:yasunaka
8月1日 に crossnoteのバージョンアップを行いました。特徴的な部分を掻い摘んで説明いたします。
1. crossnote ML リリース
crossnoteの新しいオプション機能として、機械学習によりドキュメントを自動分類する crossnote ML (Machine Learning)をリリースします。crossnote MLは機械学習の仕組みを応用し、分類したい例(教師データ)をある程度与えるとその傾向を学習・分析し、crossnoteに保存されたドキュメントを自動的に分類する仕組みです。

crossnote MLにはドキュメントからテキストを抽出・分解し、適切なフィルタリングなどを行う前処理の仕組みや、機械学習を行うエンジン、分類状態の評価機能、安定的に自動運用するための技術がワンセットになっており、データサイエンティストと呼ばれる人のサポートが無くても、誰にでもお使いいただける仕組みになっています。
使い方は色々です。例えば製薬会社において、PMDAからの照会事項の問合せに備え、過去のやり取りを幾つかの観点に基づいて分類しておくとか、マニュアル作成においてFAQを自動的にカテゴライズできるようにしておき、新しい問い合わせにも対応しやすくする、など、様々な使い方が考えられます。
分類対象のドキュメントはcrossnoteドキュメント、テキストファイル、WordやExcel、PDFなど、様々なファイルで可能です。
なおcrossnote MLは弊社技術顧問の、ニューヨーク大学准教授 関根聡氏との共同研究を元に開発しております。
2. crossnote Share機能改善
前回リリースしたばかりですが、さらに機能改善を進め、よりわかりやすく、より使いやすくなりました。
- 外部ユーザーにファイルを渡す際、同時にメールを送れるようにしました。
- 初回利用時にユーザーID、パスワードをどう入力するか、などをよりわかりやすくしました。
- 外部ユーザーの画面をcrossnoteユーザーもログインして確認できるようにしました。
- 操作ログが見えるようになりました。
3. crossnote本体の機能改善
crossnote本体もいろいろと機能改善を行っています。
- 承認フローが使いやすくなりました。
- 質問・コメント機能を改善し、よりシンプルな構成になりました。
- crossnoteドキュメントをWordファイルに変換する際、Wordでの編集結果を元のcrossnoteドキュメントに戻すことができるWord循環型フォーマットをサポートしました。
- crossnoteドキュメントによるブランチ編集機能がサポートされました。ブランチからソース、ソースからブランチへ、ドキュメントの部品単位での反映が可能になりました。
- 業務に応じてメニューをカスタマイズできるようになりました。
投稿日:2016年03月27日 作成者:yasunaka
この度、新機能 crossnote Shareをリリースします。
crossnote Shareとは外部のユーザと安全にファイルをやり取りするためのオプション機能です。手軽に外部ユーザを招待でき、利用も容易で、かつ安全です。
予めBoxを作成し、そこに外部ユーザを招待すると、crossnote上のファイルをワンタッチで外部ユーザに渡したり、外部ユーザがBoxにアップロードしたファイルを取り込むことができます。

crossnoteのファイルを渡すには、ファイルを選んで右クリック→「Share BOXへのエクスポート」を選ぶ→どのBOXに入れるかを選択、これだけで完了です。
逆に外部ユーザからファイルを受け取る場合は、まず外部ユーザがファイルをShare BOXにアップロードすると、crossnoteユーザに通知メールが届きます。それをcrossnoteに取り込むには、取り込み先のフォルダを選択して右クリック→「Share BOXからインポート」を選ぶ→対象のBOXとファイルを選択、これだけで完了です。なおインポート時にはファイルに属性キーワードを設定することもできます。
外部ユーザの誰がいつ、どのファイルをダウンロードしたか、とか、crossnoteに取り込んだファイルは誰からいつ受け取ったものかなどの情報はcrossnoteの変更履歴や参照情報などに統合され、ファイルの受け渡し全般をトラッキングできるようになります。
crossnote Shareについてのお問い合わせはこちらまで。
投稿日:2016年03月09日 作成者:yasunaka
本日開催されたeCTD研究会主催第5回シンポジウムにおいて、crossnoteの拡張機能として開発を進めているeCTD ver 4.0ビュアーをご紹介させていただきました。おかげさまで非常に多くの反響を得ることができました。関係者の皆様、ありがとうございました。

eCTDを知らない方のために簡単に説明しておきますと、eCTDとは日米欧で新医薬品の承認申請様式や添付データ、申請資料等の共通化を目指し、ICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)で定めされた電子フォーマットです。現在ver 3.2で運用しているのですが、ver 4.0へのバージョンアップが今後予定されています。
当社は現在のところ、ver 3.2において国産唯一のeCTD対応編纂ツールのメーカーです。データの関連性の定義などが大幅に変わるver 4.0ではこの編纂ツールもほぼ0からとも言える大幅な作り直しが必要です。そして現時点ではまだver 4.0の規格が正式版になる前の段階ですので、まだ手探り状態なのですが、敢えてこの時期に、eCTDの関係者が多く集まるシンポジウムで今後への展望を示すという観点で実際に動いているものでお見せしたいと考え、日夜開発にいそしんできました。
ありがたい事に、本日非常に多くの方から反響を頂き、また国産メーカーとしての激励の言葉等も頂くことができ、恐縮至極です。
引き続き開発を進めていく所存ですので、関係者の方々、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿日:2016年02月15日 作成者:yasunaka
2016年最初のリリースのお知らせです。2月15日に、crossnote ver 1.7.10をリリースしました。
今回のバージョンアップでは様々なアプリケーションとの連携を容易にする「フォルダ同期」機能を追加しました。また他の文書管理システムとの間でのデータ移行を簡単にする「データ移行ツール」も追加しました。
フォルダ同期機能について
crossnoteは様々なアプリケーションのファイルを扱うことができますが、一般のOSとは異なるファイル管理方式を採用しており、例えばAdobeのInDesignにおける画像ファイルなど、複数のファイルを同時に扱うアプリケーションでは使いにくい場合がありました。
フォルダ同期機能を使うと、プロジェクトのデータをOS上の通常のフォルダやファイルとして扱うことができるようになり、InDesignなどのアプリケーションでも連携して利用しやすくなりました。
使い方は「フォルダとの同期を開始」にチェックを入れるだけで、簡単です。

同期を開始すると、プロジェクトのデータが同じフォルダ構成でエクスポートされます。crossnoteのワークスペースに修正を行った場合、即座にOS側のファイルも修正されます。またOS側のフォルダにファイルを追加したり削除した場合、それらがcrossnote側に自動的に取り込まれます。コミットや修正の破棄などの操作は今まで通りです。
ちなみにcrossnoteはWindowsだけでなく、MacOS XやLinuxもサポートしています。このフォルダどの同期機能はMac OS Xでも動作しますので、Macを使っているデザイナーとデータをやり取りする仕組みとして使うのにもお勧めです。
データ移行ツール
他の文書管理システムとの間でのデータ移行作業を容易に実行できる仕組みとしてデータ移行ツールをリリースしました。これを使うとメタ情報(属性キーワード)や最終更新日時、改訂バージョンなどのメタ情報をExcelで受け渡すことができます。またデータ検証用キーを用いてデータ移行が確実に実施されているかを検証することもできます。
crossnoteについてのお問い合わせはこちらまで。
投稿日:2015年12月11日 作成者:yasunaka
2015年~2016年にかけての年末・年始の弊社の営業につきまして、ご報告いたします。
以下の日程でお休みさせていただきますので、ご了承ください。
12月30日(水曜日)~1月3日(日曜日)
従いまして、今年度の最終営業日は12月29日(火曜日)、年が明けての最初の営業日は1月4日(月曜日)となります。
よろしくお願いいたします。
投稿日:2015年11月05日 作成者:yasunaka
11月5日にcrossnote ver 1.7.9をリリースしました。
今回のバージョンアップの目玉は次の2つです。
1.crossnoteドキュメントから新旧比較対照表を容易に作成する機能
2.特定の文字列を■■■などの伏字に置き 換えたり、書式を置換することが出来るようになりました。(タグスタイル変換機能)
新旧比較対照表作成機能
まず最初にご紹介する新旧比較対照表とは、ドキュメントの中でどこがどのように改訂されているのかが一目でわかるような表のことで、下図のように出力されます。(Wordでの出力例)

crossnoteドキュメントについては履歴から簡単に比較表を作成できるようになりました。変更されたテキスト部分はハイライトします。図形や表についても比較可能です。
タグスタイル変換機能
次にタグスタイル変換機能をご紹介します。これは「One source, Multi use」を極めて簡単に実現するための仕組みで、難しいプログラミング作業などを介さずに、誰にでも簡単に利用することができます。
タグスタイル変換機能を使うと、予め文章中に「タグ」を設定しておき、出力時にマスクをかけたり、書式を変換することができます。変換方法を指定しているタグスタイルファイルを切り替えることで、1つのソースから様々な出力結果を得ることも可能です。
ソースとなるテキストにタグを設定した例です。CTRL+SPACEキーで表示されるポップアップでドキュメントにタグを設定します。

<mask>~</mask> とある部分や、<attension>~</attension>となっている部分がタグ付けされています。これに対してタグスタイルファイルを用意し、各タグに対してどのような変換を行うのかを指定します。

WordやPDF、HTMLなどへ出力する際に、タグスタイルファイルを適用することで、下のように変換して出力することができます。

詳細な説明についてはこちらをご覧ください。また今回のバージョンアップではこの他にも数多くの機能改善を行っています。ぜひお問い合わせください。
投稿日:2015年08月24日 作成者:yasunaka
今から4半世紀(25年!)も前のころ、私が大学生~社会人の新人の頃にコンピュータとシンセサイザーをMIDIでつなぎ、自分で作曲したもので演奏させる、というのを趣味でやっていました。いわゆるDTMってやつです。
当時作った曲はすべてカセットテープに入れていたので、しばらくほとんど聴くこともなかったのですが、先日、ある方がfacebookで昔のDTMの曲を紹介しているのを見て羨ましくなり、業者にお願いしてテープからデジタルへダビングしてみました。
で、ここに記念に保存しておきます。昔のElectro系?です。よろしかったら聴いてみてください。
Sound cloud – 1989 (5 tracs)
今聴いてみると、オーケストラ・ヒットやら、エレクトロ・タムなど、今となってはもう恥ずかしい感じの時代物の音色が満載なのですが、4半世紀も前の曲なので、そこはあまり触れないでください 😉
当時使っていたシンセサイザーはYAMAHA SY-77、YAMAHA DX-21、CASIO FZ-1、ROLANDのドラムマシン(機種名は忘れた)など。これをROLANDのMPU401というボードを載せたPCにシーケンサ・ソフトを入れて演奏させていました。
今なら1台のPCで全部やっちゃうんだろうな。
投稿日:2015年08月09日 作成者:yasunaka
Windows 10が正式にリリースされました。私は今までcrossnoteのテスト用に仮想環境上でプレビュー版を利用していたのですが、より実際的な評価をしたくて、早速インストールしてみました。対象のマシンはWindows 7 (64bit)の載った古いノートPCです。
インストールしたPCはかなり古いマシン(DELL Latitude D430)で、メモリは2GByte、HDDはSSDに換装しているのですが、60GByteしかありません。一番の問題はCPUで、一応Core 2 DUOなのですが、U7600という低電圧版なので、正直かなり遅いです。
ディスクの空き容量が足りなかったため、要らないデータをいろいろ削除してからインストールしました。インストールそのものは何事もなく、粛々と進みました。
さて感想ですが、画面がMacっぽくきれいに表示されるようになるのはちょっとうれしい。またWindows 8/8.1と違い、デスクトップモードとスタートメニューが帰ってきたのは、とても真っ当な選択で、これであれば違和感なく使えると思います。(ていうか、結局元にに戻っただけだけど)
問題点として、きれいに表示されることのトレードオフなのか、元のWindows 7環境に比べると画面表示に時間がかかり、動作が緩慢になったように思います。特にノードをたくさん持つツリーの開閉動作で顕著で、Eclipseで大量にソースファイルを持つプロジェクトを開いて使っていると、この遅さが気になります。スクロール時にもプチフリーズすることが多いようです。ちなみにOfficeの起動もWindows 7に比べてかなり遅くなったように感じます。
あとマシンの起動直後はWiFiが正しく接続できないバグがあるようです。(リブートすると治る - これはマシン固有の問題の可能性あり)
結果としては、Windows 10を仕事で使うにはこのような低スペックのPCでは正直厳しいと思いました。以前のWindowsに比べてパフォーマンスが良くなると言っている人もいるようですが、本当のところ、どうでしょうか? 皆さんがアップグレードを検討しているマシンが比較的低スペックのPCの場合には慎重に検討したほうが良いと思います。
ここからは後日談です。
結局、WiFiがうまく接続できない問題が解決しないため、該当機種はWindows 7に戻してしまいました。本当はもうちょっと試してみたかったのですが。(Windows 7に戻したらWiFiは問題なく繋がるようになりました 😉 )
で、ここで問題が。旧戻ししたら、どういうわけかWindows Updateがおかしくなってしまいました。更新プログラムの確認がいつまでたっても終わりません。CPUがブン回っていて、何かが動いているのは間違いないのですが。そういえば以前、XPが終了する間際にも似たようなことがあったな…
投稿日:2015年07月22日 作成者:yasunaka
7月22日にcrossnote ver 1.7.8をリリースしました。
今回のバージョンアップでは、銀行などでも導入が進んでいるハードウェア・トークンによるワンタイム・パスワードを使った2段階認証に対応いたしました。これによりクラウド環境下でのセキュリティを大幅に向上できます。
ハードウェア・トークンとは、このようなものです。左端のボタンを押すと、1分間だけ有効なパスワード(数字)が表示されます。

ワンタイムパスワードが設定されている場合、ログイン画面で通常のパスワードを入力してENTERを押すと、以下のように追加でワンタイム・パスワードの入力を求められます。

このワンタイム・パスワードは crossnoteクライアントだけでなく、WebブラウザからアクセスするHIVEやContact Reportについても使え、1つのハードウェアトークンで統合的にログインできます。さらに低コストで導入可能で、移行・運用も容易です。
セキュリティの要求水準の高い文書管理をお求めの際は、ぜひcrossnoteをご検討ください。
投稿日:2015年06月03日 作成者:yasunaka
日本年金機構から125万件の年金情報が漏洩した問題が世間を騒がせています。IT Proには以下のような報道があります。
[続報]日本年金機構、ファイル共有サーバーを5年以上前から運用より
「同機構は漏洩データを保管していたファイル共有サーバーを社会保険庁時代から恒常的に利用していたことが明らかになった。」
「あるフォルダとその配下のサブフォルダとファイルが盗まれた」(システム統括部)。サーバーには「エクセル」や「アクセス」のファイルが格納されていた。」
「パスワー ドの設定を職員任せにしてチェックが行き届かない運用であったことと、ネットがつながるパソコンで個人情報のサーバーにもアクセスできるネットワーク設計 だったことが重なり、今回の流出を招いた。」
実際、業務上の必然性から、Excelに名前やメールアドレスなどを入れて管理する、なんてことは良くあることだと思います。今回のケースはウィルスに感染してクラックされ、それらのファイルを抜き取られたということのようです。で、Excelにパスワードを設定することになっていたのだけど、設定し忘れていたケースが結構あった、ということのよう。
まあ、人がやることなんで、忘れることもあるかも。そもそもいちいちパスワードを設定しなければならない運用なんて、面倒だし、パスワードを忘れると開けなくなってしまうなど、いろいろリスクがありますよね。
じゃあ、例えばシンクライアントにして、サーバーに接続して使えば良いかと言えば、そうでもない。確かにシンクライアントにすればローカルPCには残らないですが、ウィルス対策ソフトの強度はローカルPCでもサーバでもさほど変わらないので、同じようにサーバー上でクラックされれば同じように流出することになります。
いちいち業務毎に高セキュリティな専用システムを用意すれば良いのかもしれませんが、それはそれで高コストですよね。
じゃあ、どうすればいいのかと?
で、ふと気づいたのですが、この問題は実はcrossnoteで解決できそうだな、と。
crossnoteはPCにダウンロードするデータをすべてAES128bitで暗号化します。ファイルを開くときだけ一時的に元のファイルに復号化し、ファイルの保存を検知して自動的に暗号化して取り込み、crossnoteを終了する際に一時的に作成した元ファイルを消します。なので、例えPCがクラックされて流出したとしてもファイルは暗号化されているので大丈夫です。
暗号化・復号化は自動的に行うので、いちいちファイルごとにパスワードをかける必要はありません。パスワードをかけ忘れるリスクはありませんし、逆にパスワードを忘れて開けなくなるリスクもありません。
crossnoteのサーバーはWindowsのファイル共有とは仕組みが異なり、クラウドでも運用可能な専用のセキュリティ・システムで守られています。Windowsのサーバーより高セキュリティだと言うつもりはありませんが、仕組みが異なるのでクラックしづらいでしょう。
機能を絞り込んだLight editionを使えば、だれでも簡単に使いこなすことができますよ。
ご興味のある方、ご連絡はこちらまで。