投稿日:2008年08月12日 作成者:yasunaka
ドキュメントを作る際、そのほとんどはコピーして作って、ある部分だけ書き換えて新しいものを作る、そんなケースって結構ありませんか? この場合に問題なのは、作ってしまった後のメンテナンスです。共通部分の変更の場合、コピーしたドキュメントの数だけメンテナンスしなければならず、大変です。
次のcrossnoteのリリースではそんな場合に有効な「参照」機能が追加になります。ドキュメントをコピー&貼り付けする際、「参照として貼り付ける」ことで、そこに表示される内容は、オリジナルのドキュメントの中身と同一のものになります。つまりオリジナルのドキュメントを修正すると、それを参照しているドキュメントも自動的に修正されるようになります。
参照している部分は編集ができなくなっているのですが、編集できる状態にして内容を書き換えることもできます。ただし書き換えてしまった場合には、オリジナルのドキュメントを修正しても、自動的には変更されなくなります。この場合でも参照リンク情報は保持されており、修正を取り消して元の状態に戻すことも可能です。
参照はcrossnoteのドキュメント内の枠の単位で可能です。従って図や表、文章などを枠の単位で部品化して、さまざまなドキュメントで再利用し、かつ保守性を高めることができます。
ある方にこの機能をご紹介したら、「ドキュメンテーションもプログラミングと同じになってきた」とおっしゃっていました。うまい表現だと思います。Eclipseでプログラムを書くように、crossnoteでドキュメントを書く時代がもうすぐやってきます。
この機能のリリースはまだ確定していませんが、今月中には行う予定です。お楽しみに。
投稿日:2008年07月31日 作成者:yasunaka
今夜、予定どおりにいけば crossnoteをver 1.2.2にバージョンアップします。今回のバージョンは主に細かい使い勝手の改善で、大きな機能追加はありません。
主な内容は、
1.Proxy認証関連の修正
2.Word 97/2000ファイルの変換取り込み(暫定版)
3.質問&課題管理表のフィルタ機能の改善
4.表の使い勝手の改善
といったところです。
投稿日:2008年07月04日 作成者:yasunaka
少し前にリリースしていた機能なのですが、何か最近「システム開発用設計書テンプレート」へのアクセスが多いので、どんなものかを一応お見せしておきます。
例えば「アプリケーション開発ガイドライン」。作成するフォルダを選んで、右クリックで「新規作成」の中から「ドキュメント」のアイコンを選ぶと以下のようなダイアログが表示されます。
後は、「次へ」進めて、表紙と付けると、目次を付けるにチェックして、終了ボタンを押すと、それだけで次のようなドキュメントが出来上がり!
17ページにもわたる大作のテンプレートのできがりです。後は中身を埋めていく作業を行えばOK。プロジェクトのドキュメントの品質を一定に保つためにもいいと思います。
投稿日:2008年07月03日 作成者:yasunaka
今週の月曜日(6/30)の夜にcrossnote Ver 1.2.0をリリースしました。このバージョンには少し前にお伝えしたように、新たにタイムライン機能が追加されています。
このタイムラインは、プロジェクト毎に用意され、そのプロジェクト全体で、誰がいつ、何をどうしたのかが簡単に追えるになりました。もちろん表をクリックすると、その詳細にドリルダウンできます。
当社は開発のバグ管理システムとしてTracを利用しているのですが、その中の機能で一番良く使っていたのが実はタイムラインだったんです。複雑なことをやらなくても、簡単に全体を一覧できるというのは、精神的に「楽」に感じます。また昨日はみんな何やってたんだ? なんて確認もやりやすいです。
crossnoteにはアップデートの度に前回との変更点がわかる機能がありますが、タイムラインはその変更点をチェックした時に気になっていた点を、後でもう一回参照したい、なんて時に便利かもしれません。
フィルタ機能が付いているので、あるユーザが行った操作とか、ある案件番号がセットされた操作とか、コメントにある文字が含まれているものの一覧などを抽出することができます。
工事進行基準対応では仕様変更管理を契約に紐付けてきちんと管理していく必要がありますが、仕様変更に対する案件番号をコミット時に付与することで、ある仕様変更に絡んだドキュメントの修正点全部をプロジェクト内から拾い上げる、なんて使い方もできます。
投稿日:2008年06月25日 作成者:yasunaka
現在、crossnote Ver 1.2を鋭意開発中です。近いうちにリリースできると思います。Ver 1.2の大きな目玉は以下のような部分です。
1)パフォーマンス改善
これはずっと続けてきているのですが、今回のVer 1.2でもさらに地道な改善をしています。例えば起動時のスピードや、大きなドキュメントを大量に修正した場合のアップデートのスピードがかなり改善されています。crossnoteは昨年11月にできたばかりのバージョンは「のろま」な部分が多々ありましたが、今までの継続的なパフォーマンス改善で、かなり自信を持ってお勧めできるレベルを確保できてきたと思っています。『スピードは力なり』です。
2)タイムライン機能の追加
プロジェクト単位で、誰がいつ、何をやったかを一覧で見るためのタイムライン機能が追加になります。Tracなどのタイムラインと同じようなものです。クリックすると詳細にドリル・ダウンすることができます。使うとわかりますが、これ、手軽で便利ですよ。
3)ドキュメント編集機能の改善
こちらも細かい使い勝手をいろいろと改善しました。図形部品の書式のコピーにも対応しました。色や線などをそろえたいときに便利です。(crossnoteの図形の書式コピーは右クリックで表示されるポップアップメニュー中にあります)
こんなところです。お楽しみに。
投稿日:2008年06月20日 作成者:yasunaka
crossnoteを使うと誰かが何かドキュメントを改変すると、どこがどのように修正されたのかが伝わってきます。
私自身、会社の中でcrossnoteを使っているのですが、、社員の誰かが仕様書を変更すると、それがすぐにわかります。もし興味のありそうな部分を修正している場合には比較画面で見れば、どんな変更をしようとしているのかが理解しやすいので、重宝しています。
最近聞いた話なのですが、ソフト開発をされている経営者の方がこんな話をしていたそうです。『社員がお客さんと話して勝手に仕様変更しているケースがあるんだけど、後になって聞いてみるとインパクトのある仕様変更を、ただでサービスしてしまっているケースが結構ある。もしcrossnoteを使っていれば、そういう仕様変更が事前にわかるようになるのでいいね。』
仕様変更がわかるとうれしいのは、プロジェクトでシステムを作っている当事者だけでなく、それをコントロールしているリーダやマネージャにとっても必要な情報なんだ、ということです。私にとってはちょっと目から鱗でした。
そして、このようなことを教えてもらえるのは非常にうれしいと思いました。
投稿日:2008年06月12日 作成者:yasunaka
昨夜 crossnoteのホームページを更新しました。
crossnoteのホームページ
今までホームページは、どんな商品なのか、という観点での構成だったのですが、これだと結局何ができるのかがわかりずらい、という意見が多かったため、『どんなことができるのか』という観点で内容を書き換えてみました。全体を主に4つのパートに分けています。
(1) 工事進行基準時代のcrossnote
仕様変更管理に関することなど
(2) プロジェクトのメールの問題、解決します
少し前に満足化原則の話を書きましたが、それです
(3) 仕様変更を周知・徹底させます
変更点の通知機能に関すること
(4) 導入しても大丈夫?
過去資産の扱い、使い勝手、データ変換などといった、気になる点の説明
見て、いろいろと意見を頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。
投稿日:2008年05月26日 作成者:yasunaka
前回のcrossnote リリース時(5/16)に同時に出していた機能なのですが、今になってアナウンスです。システム開発用の設計書テンプレートを増やしました。今回主に増やしたのは、「基本設計」向けのテンプレートです。
[基本設計編]
■ システム開発全体を通しての成果物一覧(Excelファイル)
■ ユーザーインターフェース設計者向け
-画面仕様書
-画面共通仕様書
■ ソフトウェアアーキテクト向け
-アプリケーション開発ガイドライン
-ソフトウェアアーキテクチャ説明書
■ テスト担当者向け
-システムテスト計画
■ 開発環境管理者向け
-開発環境利用ガイド
[詳細設計編]
■ DB設計者用
-物理テーブル定義書
[その他]
■ UMLサンプル (Judeファイル)
ぜひお試しください。(なお、crossnoteの無料での試用については、crossnoteのページから左側のリンクの「評価してみたい」を選んで、お申し込みください)
投稿日:2008年05月16日 作成者:yasunaka
本日、crossnoteをver 1.1.6にバージョンアップします。今回のリリースの目玉は 「crossnote API」です。いま流行りのSOAによるAPIです。どのようにこれを使うのか、ご説明しましょう。
テーブル定義をcrossnoteの表を用いて書くと、テーブル定義の変更をしたときにプロジェクトメンバに対して、どのカラムの何をどう変えた、ということをきちんと伝えることができるようになります。テーブル定義の変更がきちんと連絡されず、思わぬところでバグが出てしまった、という経験をお持ちの方は多いと思いますが、crossnoteの表でテーブル定義の管理を行えば、そのような心配をかなり減らすことができます。
しかし一方で、今までのcrossnoteではcrossnoteの表で作ったテーブル定義から自動的にDDLを作成するといったことができませんでした。いちいちExcelにコピーして、Excel側でマクロでDDLに変換するというのはいまいちです。
そこでcrossnote APIの出番です。crossnote APIではcrossnoteにコミットされているドキュメントの表の値を直接取り出すことができるようになりました。crossnote APIはSOAPベースのWeb APIで、今回提供するJavaのライブラリーを使うことで、ドキュメントの表の値を取り出して、それを元にJavaプログラムで加工して取り出すようなことが簡単にできるようになります。
この機能を用いれば、上記の用にcrossnoteの表でテーブル定義を行い、それをJavaプログラムで加工してDDLに変換するといったことができるようになりました。サンプルコードもご提供しますので、後はそれを参考にすれば、たとえばcrossnoteで作成したメッセージ定義書から自動的にプロパティファイルを作成する、なんてものも簡単にできます。
しかもこのAPIでは、Excelからも同じようにデータを取り出せるようになっています。例えば複数のプロジェクトでそれぞれが進捗管理のExcelシートを抱えているのだけど、毎週報告の度にそれを1つのExcelシートにコピー&ペーストを繰り返して転記するのが大変だ、のような場合に、このcrossnote APIを使えば自動的にそれらのExcelシートの必要部分を取り出して1つにまとめる、といったプログラムも簡単に作れるようになります。
crossnote API、ぜひお試しください。
なお今まで頻繁にバージョンアップを重ねてきましたが、機能もだいぶ揃い、かつ安定度も増してきましたので、今回のリリース以降はバージョンアップの間隔を延ばす予定です。
投稿日:2008年05月07日 作成者:yasunaka
5月3日にMicrosoftがYahoo!に対する買収提案を取り下げた、というニュースが流れていました。やっぱり根底にあるのは、Yahoo!としてはMicrosoftに飲み込まれてしまうのがいやだったのではないかと私は勝手に推測してしまいました。
会社は誰のもの?という問いかけに対して、「株主のもの」という教科書的な答えだけで考えるとMicrosoftの提案に乗って巨額の利益を得たほうがよかったのかもしれません。でも会社は営利組織であっても、単に「金儲けだけのための存在」ではありません。社員や創業者たちの特別な思いが詰まったものでもあり、さらにはさまざまな社会的責任がある器でもあります。
新しいIT企業はみな、何らかの形でMicrosoftを目標にしているのではないでしょうか? ITの業界でもっとも成功した企業であるだけに、Microsoftを抜くことを究極の目標に掲げて励んでいる会社も結構あるのではないでしょうか?
Yahoo!もネット企業の雄として、Microsoftを目標に掲げてきた部分があるのではないでしょうか? そうやって頑張ってきている社員達がいる中で、いきなり飲み込まれしまう、というのも割り切れない思いがあるのではないかと、私は勝手に推測しています。