投稿日:2008年09月10日 作成者:yasunaka
最新のcrossnoteを初期バージョンに比べると圧倒的にパフォーマンスが改善されているのですが、私の環境のうち、デスクトップ側で動かした場合、PCを起動した後の最初のcrossnoteへのログインからドキュメントを開くまでが本来のスピードではありえないくらい遅いのです。もう一方のノートPCのほうはそれに比べると(能力が低いにも関わらず)かなり早く立ち上がります。
デスクトップ側もそれ以降ドキュメントを開いたり、crossnoteを起動しなおしたりする場合にはすぐ立ち上がるのですが、PCを起動した直後はどうにも非常に遅いのです。
以前この問題を調べたのですが、原因はサーバとの通信が、最初の1回目だけ時間がかかっている、ということでした。そしてノートPCのほうはその問題が発生していませんでした。
デスクトップPCとノートPCはOSやパッチなどのバージョンは同じです。1つ大きな違いは、ウィルスチェックソフトの種類でした。試しにデスクトップPC側で別なメーカのウィルスチェックソフトに切り替えたところ、問題は劇的に改善されました。
ソケット通信の先で行われていることなので、ブラックボックスであり、なぜこのようなことになっているのかについてそれ以上の追及はできなかったのですが、おそらくデスクトップ側で利用しているウィルスチェックソフトのソケット通信内容のチェックのパフォーマンスが極端に悪いことに原因があるのだと推測されます。ただそのウィルスチェックソフトは企業利用のシェアが非常に高いソフトで、かつ企業での利用を前提としたバージョン(サーバ側から集中管理できる仕組みをもったウィルスチェックソフト)なので、企業での利用が前提のcrossnoteにとっては厄介な問題です。
引き続き、解決策を検討していきたいと思います。
投稿日:2008年09月05日 作成者:yasunaka
昨夜、crossnote ver 1.3.0をリリースしました。少し前にアナウンスしていた参照コピー機能を実装しました。バージョン番号は1.3台になりました。
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(1) 「参照コピー」とは
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この参照コピー機能とは、テキスト枠や図形枠などの要素をコピー&貼り付けする際、「参照として貼り付ける」ことで、そこに表示される内容は、オリジナルのドキュメントの中身と同一のものになります。つまりオリジナルのドキュメントを修正すると、それを参照しているドキュメントも自動的に修正されるようになります。

例えばシステムがお客様毎にカスタマイズしていて、基本ラインは同じなのだけどお客様毎の違う部分があるような場合、お客様が増えるたびにドキュメントのメンテナンスが大変なことになってきます。そのような場合にはこの参照コピーを用いることで、メンテナンス作業を激減させることができます。
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(2) 「参照コピー」部分を修正するには
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参照コピーされた部分は鎖のマークが表示され、編集不可になっていますが、エディタで選択して右クリックから「参照を解除し編集可能にする」を選ぶと修正できるようになります。なおこの場合、独立したコピーになるので参照元を修正しても自動反映されなくなります。
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(3) 参照情報を使ったドキュメント間の影響分析について
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さらに参照コピー機能と合わせて、例えばある図形枠がどのドキュメントから参照されているのか、とか、このドキュメントを参照している他のドキュメントは? などといった検索もできるようになっています。これによりあるドキュメントを修正する際に、そのドキュメントを修正により影響を受けるドキュメントを分析することが可能になります。参照を解除し編集可能にした要素についても参照元に関する情報はまだ保持していますので、この影響を受けるドキュメントの対象となります。(なお参照元に関する情報をすべて削除することも可能です)
投稿日:2008年08月12日 作成者:yasunaka
ドキュメントを作る際、そのほとんどはコピーして作って、ある部分だけ書き換えて新しいものを作る、そんなケースって結構ありませんか? この場合に問題なのは、作ってしまった後のメンテナンスです。共通部分の変更の場合、コピーしたドキュメントの数だけメンテナンスしなければならず、大変です。
次のcrossnoteのリリースではそんな場合に有効な「参照」機能が追加になります。ドキュメントをコピー&貼り付けする際、「参照として貼り付ける」ことで、そこに表示される内容は、オリジナルのドキュメントの中身と同一のものになります。つまりオリジナルのドキュメントを修正すると、それを参照しているドキュメントも自動的に修正されるようになります。
参照している部分は編集ができなくなっているのですが、編集できる状態にして内容を書き換えることもできます。ただし書き換えてしまった場合には、オリジナルのドキュメントを修正しても、自動的には変更されなくなります。この場合でも参照リンク情報は保持されており、修正を取り消して元の状態に戻すことも可能です。
参照はcrossnoteのドキュメント内の枠の単位で可能です。従って図や表、文章などを枠の単位で部品化して、さまざまなドキュメントで再利用し、かつ保守性を高めることができます。
ある方にこの機能をご紹介したら、「ドキュメンテーションもプログラミングと同じになってきた」とおっしゃっていました。うまい表現だと思います。Eclipseでプログラムを書くように、crossnoteでドキュメントを書く時代がもうすぐやってきます。
この機能のリリースはまだ確定していませんが、今月中には行う予定です。お楽しみに。
投稿日:2008年07月31日 作成者:yasunaka
今夜、予定どおりにいけば crossnoteをver 1.2.2にバージョンアップします。今回のバージョンは主に細かい使い勝手の改善で、大きな機能追加はありません。
主な内容は、
1.Proxy認証関連の修正
2.Word 97/2000ファイルの変換取り込み(暫定版)
3.質問&課題管理表のフィルタ機能の改善
4.表の使い勝手の改善
といったところです。
投稿日:2008年07月04日 作成者:yasunaka
少し前にリリースしていた機能なのですが、何か最近「システム開発用設計書テンプレート」へのアクセスが多いので、どんなものかを一応お見せしておきます。
例えば「アプリケーション開発ガイドライン」。作成するフォルダを選んで、右クリックで「新規作成」の中から「ドキュメント」のアイコンを選ぶと以下のようなダイアログが表示されます。

後は、「次へ」進めて、表紙と付けると、目次を付けるにチェックして、終了ボタンを押すと、それだけで次のようなドキュメントが出来上がり!

17ページにもわたる大作のテンプレートのできがりです。後は中身を埋めていく作業を行えばOK。プロジェクトのドキュメントの品質を一定に保つためにもいいと思います。
投稿日:2008年07月03日 作成者:yasunaka
今週の月曜日(6/30)の夜にcrossnote Ver 1.2.0をリリースしました。このバージョンには少し前にお伝えしたように、新たにタイムライン機能が追加されています。

このタイムラインは、プロジェクト毎に用意され、そのプロジェクト全体で、誰がいつ、何をどうしたのかが簡単に追えるになりました。もちろん表をクリックすると、その詳細にドリルダウンできます。
当社は開発のバグ管理システムとしてTracを利用しているのですが、その中の機能で一番良く使っていたのが実はタイムラインだったんです。複雑なことをやらなくても、簡単に全体を一覧できるというのは、精神的に「楽」に感じます。また昨日はみんな何やってたんだ? なんて確認もやりやすいです。
crossnoteにはアップデートの度に前回との変更点がわかる機能がありますが、タイムラインはその変更点をチェックした時に気になっていた点を、後でもう一回参照したい、なんて時に便利かもしれません。
フィルタ機能が付いているので、あるユーザが行った操作とか、ある案件番号がセットされた操作とか、コメントにある文字が含まれているものの一覧などを抽出することができます。
工事進行基準対応では仕様変更管理を契約に紐付けてきちんと管理していく必要がありますが、仕様変更に対する案件番号をコミット時に付与することで、ある仕様変更に絡んだドキュメントの修正点全部をプロジェクト内から拾い上げる、なんて使い方もできます。
投稿日:2008年06月25日 作成者:yasunaka
現在、crossnote Ver 1.2を鋭意開発中です。近いうちにリリースできると思います。Ver 1.2の大きな目玉は以下のような部分です。
1)パフォーマンス改善
これはずっと続けてきているのですが、今回のVer 1.2でもさらに地道な改善をしています。例えば起動時のスピードや、大きなドキュメントを大量に修正した場合のアップデートのスピードがかなり改善されています。crossnoteは昨年11月にできたばかりのバージョンは「のろま」な部分が多々ありましたが、今までの継続的なパフォーマンス改善で、かなり自信を持ってお勧めできるレベルを確保できてきたと思っています。『スピードは力なり』です。
2)タイムライン機能の追加
プロジェクト単位で、誰がいつ、何をやったかを一覧で見るためのタイムライン機能が追加になります。Tracなどのタイムラインと同じようなものです。クリックすると詳細にドリル・ダウンすることができます。使うとわかりますが、これ、手軽で便利ですよ。
3)ドキュメント編集機能の改善
こちらも細かい使い勝手をいろいろと改善しました。図形部品の書式のコピーにも対応しました。色や線などをそろえたいときに便利です。(crossnoteの図形の書式コピーは右クリックで表示されるポップアップメニュー中にあります)
こんなところです。お楽しみに。
投稿日:2008年06月20日 作成者:yasunaka
crossnoteを使うと誰かが何かドキュメントを改変すると、どこがどのように修正されたのかが伝わってきます。
私自身、会社の中でcrossnoteを使っているのですが、、社員の誰かが仕様書を変更すると、それがすぐにわかります。もし興味のありそうな部分を修正している場合には比較画面で見れば、どんな変更をしようとしているのかが理解しやすいので、重宝しています。
最近聞いた話なのですが、ソフト開発をされている経営者の方がこんな話をしていたそうです。『社員がお客さんと話して勝手に仕様変更しているケースがあるんだけど、後になって聞いてみるとインパクトのある仕様変更を、ただでサービスしてしまっているケースが結構ある。もしcrossnoteを使っていれば、そういう仕様変更が事前にわかるようになるのでいいね。』
仕様変更がわかるとうれしいのは、プロジェクトでシステムを作っている当事者だけでなく、それをコントロールしているリーダやマネージャにとっても必要な情報なんだ、ということです。私にとってはちょっと目から鱗でした。
そして、このようなことを教えてもらえるのは非常にうれしいと思いました。
投稿日:2008年06月12日 作成者:yasunaka
昨夜 crossnoteのホームページを更新しました。
crossnoteのホームページ
今までホームページは、どんな商品なのか、という観点での構成だったのですが、これだと結局何ができるのかがわかりずらい、という意見が多かったため、『どんなことができるのか』という観点で内容を書き換えてみました。全体を主に4つのパートに分けています。
(1) 工事進行基準時代のcrossnote
仕様変更管理に関することなど
(2) プロジェクトのメールの問題、解決します
少し前に満足化原則の話を書きましたが、それです
(3) 仕様変更を周知・徹底させます
変更点の通知機能に関すること
(4) 導入しても大丈夫?
過去資産の扱い、使い勝手、データ変換などといった、気になる点の説明
見て、いろいろと意見を頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。
投稿日:2008年05月26日 作成者:yasunaka
前回のcrossnote リリース時(5/16)に同時に出していた機能なのですが、今になってアナウンスです。システム開発用の設計書テンプレートを増やしました。今回主に増やしたのは、「基本設計」向けのテンプレートです。
[基本設計編]
■ システム開発全体を通しての成果物一覧(Excelファイル)
■ ユーザーインターフェース設計者向け
-画面仕様書
-画面共通仕様書
■ ソフトウェアアーキテクト向け
-アプリケーション開発ガイドライン
-ソフトウェアアーキテクチャ説明書
■ テスト担当者向け
-システムテスト計画
■ 開発環境管理者向け
-開発環境利用ガイド
[詳細設計編]
■ DB設計者用
-物理テーブル定義書
[その他]
■ UMLサンプル (Judeファイル)
ぜひお試しください。(なお、crossnoteの無料での試用については、crossnoteのページから左側のリンクの「評価してみたい」を選んで、お申し込みください)