プロジェクトを確実に破綻させる方法 その4

投稿日:2007年04月09日 作成者:yasunaka

プロジェクトを確実に破綻させる方法の第4弾は、「聞いていない」です。これ、プロジェクトの中ではよく起こりませんか?

聞き手が聞き漏らしていた場合もありますし、本当に聞かされていなかった、ということもあるでしょう。でもどちらにしろ、プロジェクトの中で、「聞いていない」ことが自分の知らないところでいつの間にか決まっていた、ということがたびたび起こった場合、相互に不信感が募ることになります。

「聞いていない」ことによる問題は、それによって何か大きな抜けが発生するといった直接的な面もありますが、それ以上に心理的にネガティブになってしまう問題のほうが大きいでしょう。自分が蚊帳の外に置かれたと一旦感じてしまうと、その人の積極性が失われてしまい、Aクラスのスタープレーヤーだった人がとたんにCクラスの他の人の足を引っ張る人になってしまったりします。

プロジェクトマネージャーやサブリーダーの人は、自分が担当するメンバーに対し、直接関係がないと思った情報でもなんらかの形で伝達するように努めるべきだと思います。プロジェクトマネージャやサブリーダーが知っていることと、プロジェクトメンバーの知っていることには何が特別な理由がない限り、差をつけるべきではありません。何が伝えられないことがある場合には、どういったことは伝達できて、逆にどういったことは伝達できないのかを予め明確に示しておくことも重要です。そうやってみんなに全部さらけ出しているんだよ、とプロジェクトメンバーにアピールすることで、各メンバー一人ひとりのプロジェクトへの帰属意識を高めることができるのではないでしょうか?