マイクロソフトに「Word」の販売差し止め命令

投稿日:2009年08月13日 作成者:yasunaka

なんじゃこりゃっていうニュースですね。Yahoo!のトップにもなっている。
マイクロソフトに「Word」の販売差し止め命令 — 米特許侵害訴訟
元のUSの特許のページを途中まで読んでみたんだけど、長いんで挫折しました。そういった意味ではよく分かっていないんだけど、フォーマッティングのためのmetacodeをcontentsと分けて管理し、その間を対応表で管理するという方式についての特許らしい?と読み取りました。

まだ半可通な理解なので偉そうなことはいえないのですが、なんでこんなのが特許とれるんだ、と本気で思います。特許って有意義な発明について、発明者の権利を保護しながら広く皆に使ってもらうことが本来の目的のはずで、こんなアーキテクトだったら誰にでも考えつくようなレベルのことにでも認めていたら技術の進歩の阻害要因でしかないわけですが、ソフトウェアの世界では現実問題としてこんなことが良く起こっている。

というのも、ソフトウェアというものが特許審査においてきちんと評価しきれていないことに問題があるのかもしれません。現在の審査機関では、果たしてソフトウェアの新規性を正しく評価できるのでしょうか?

例えば(特許にはなっていないけど)世界を変えたという意味で、WorldWideWebなどは本当は特許になっていてもおかしくない内容だと思います。でもTim Berners-Leeさんは「社会全体への貢献を第一に考え、特許を一切取得せず使用料も徴収しなかった(Wikipediaからの引用)」そうです。うーん、偉い。

この記事を見て、ソフトウェアの特許ってどうあるべきなのか、より明確な指針やコンセンサスが必要だと感じました。