知識の裏づけ

投稿日:2008年01月09日 作成者:yasunaka

今月の日経新聞の私の履歴書では、全FRB議長のアラン・グリーンスパンさんが書いています。今日でまだ8日目ですが、むちゃくちゃ面白いです。

グリーンスパンさんの非常に緻密な分析力というのは、若いときのミクロ経済分析で培ったもののようですが、とにかく徹底的に調べ上げ、専門的なことまで自分で理解し、できるだけ現場から正しいデータを大量に集め、それを元に分析する、という分析スタイルが成功への流れを作ったのだと思います。これだけ徹底的に調べ上げているので、皆が信頼を寄せ、長きに渡り世界の金融の世界の番人になりえたのだと思います。

数日前の回に書いてあったのですが、なんと彼はそういう分析の一環として、以前はコンピュータを理解するためにプログラミングもやっていたそうです。でも今は複雑になりすぎで、理解できなくなり、フラストレーションがたまっている、と書いていました。しかし、すごい。日本のシステム開発のプロジェクト・マネージャーの中にはプログラミングをやったことすらないって人がいるのに、です。

振り返ってみると、残念ながら私の分析力はまだまだ甘々です。物事を徹底して分析できているか? どれだけ把握できているか? もっともっと徹底して調べ上げ、裏づけをとる「くせ」を付けていかねばなりません。

できるだけ広い範囲において、徹底的に理解すること、客観的な事実で物事を把握すること、などなど、今後経営者としてぜひ実践していかねば、と心しました。