crossnote ver 1.6.11リリース

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投稿日:2013年09月05日 作成者:yasunaka

9月3日にcrossnote ver 1.6.11をリリースしました。

今回のリリースでは Virtual Documentと呼ぶ機能を追加しています。これは複数のドキュメントを1つの仮想的な入れ物で管理する仕組みです。Virtual Documentは用途に応じてPluginで拡張して利用できるようになっています。

まず、素のVirtual Documentの例をお見せします。

Virtual Documentでは仮想的なフォルダを作り、その下に自在にドキュメント・リンクを配置することができます。各ドキュメント・リンクは過去の特定時点のドキュメントにFIXさせることもできますし、セットアップしていないプロジェクトのドキュメントでも開くことができます。またフォルダ単位で編集予定を設定することも可能です。

さて、これをPluginを入れて拡張し、ドキュメント構成エディタとして利用する場合の例をお見せします。

この例では、Virtual Documentはドキュメント構成ファイルを扱うようにPluginで拡張しています。フィアル名ではなく、タイトルとして扱うようにしています。

詳しい内容など、お問い合わせはお気軽にこちらまでご連絡ください。

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crossnote ver 1.6.10リリース

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投稿日:2013年07月04日 作成者:yasunaka

昨日(7月3日)、crossnote ver 1.6.10をリリースしました。

今回のリリースではタスク管理機能を追加し、タスク管理からドキュメントの承認申請、バージョン管理までを統合的に扱えるようになりました。

1.扱いやすいタスク管理機能

例えば、ドキュメントを翻訳している場合、ソースドキュメントに修正が入ると、翻訳ドキュメントにも修正が必要になりますね。このようにドキュメント修正に絡むちょっとしたTODOを管理するための機能が、タスク管理機能です。

タスク管理

タスクはドキュメントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に追加でき、ステータスの変更や担当の切り替えなども右クリックメニューでさくっと実行できます。

タスク管理2

さらに担当者にはタスクがアサインされたことが自動的にメール通知されます。非常に手軽に使えることが、この機能の「売り」です。

2.承認申請をタスクに統合

ドキュメントの承認申請をタスクとして実行できます。承認状態は変更履歴として記録されており、誰がいつ、どのバージョンに対して承認を行ったのかがわかるようになっています。

承認の履歴

3.バージョン管理を統合化

ドキュメントの改訂バージョンを「1.1」のようにメジャーバージョン、マイナーバージョンとして管理できるようにしました。

メジャーバージョンは承認時に、マイナーバージョンはコミットする度に+1します。この改訂バージョンは単なる属性項目ですので、手修正も可能です。

4.その他

デジタルコミュニケーションズ社の新旧文書比較ソフト(サーバー版)との連携が可能になりました。操作が統合されていますので、利用は簡単です。

詳しい内容など、お問い合わせはお気軽にこちらまでご連絡ください。

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パスピエ

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投稿日:2013年06月05日 作成者:yasunaka

表題の「パスピエ」とはドビュッシーのベルガマスク組曲の中の1曲です。高校生の頃、私はドビュッシーが大好きで、ピアノでドビュッシーの曲ばかり弾いていたのですが、最近これと同名の「パスピエ」というロック・グループを知り、ちょっとはまっています。

なんでも、この「パスピエ」で作曲を担当している方(成田ハネダさん)は、東京藝術大学でクラッシックを勉強してて、ドビュッシーが好きでこの名前を採用したのだとか。まあ、音楽的な観点でのドビュッシーとのつながりは、私には良くわからんのですが、曲がなんか「刺さる」ものがあって、仕事中のBGMとしてYou Tubeなどでちょこちょこ聴いているうちに、気が付いたらどっぷりハマった感じです。

で、先日パスピエのインタビュー記事を見つけて読んでいたら、なぜ彼らの曲が私に刺さったのかがわかりました。この作曲をされている成田ハネダさんが影響を受けた人・バンドとして、YMO、矢野顕子、近田春夫と一緒に、「おしゃれテレビ」までリストアップしているじゃありませんか。

おしゃれテレビって、2年前にこのブログで書いた、25年ぶりにやっと見つけた「恋のテロリストNO.1」という曲を作った野見祐二さんのアルバム名のことです。(こちらを参照) パスピエの最初のアルバムに入っている“電波ジャック”という曲はまさにおしゃれテレビにインスパイアされて作ったとか。

そりゃ、刺さるわけだ。そこまで嗜好が一緒だとは…

とりえあず、iTuneでポチってヘビロテ中。トロイメライという曲(この曲名はドビュッシーではなくシューマンの子供の情景の曲ですが)が今一番のお気に入りです。ただ、このグループのファン層は若そうだな。私のようなおっさんはいないかもしれない 😉

 

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crossnote ver 1.6.9リリース

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投稿日:2013年03月27日 作成者:yasunaka

昨日(3月26日)、crossnote ver 1.6.9をリリースしました。

今回のリリースでは以下のような対応を行いました。

■ 大量ドキュメントを扱った場合の動作スピードを大幅に改善
■ 類似ファイルの提示
■ ブックマークおよび参照履歴
■ 画像プレビュー(サムネール機能)

あまりくどくど説明してもしょうがないので、ここでは特徴的な部分だけを抜粋して説明します。

1.類似ファイルの提示

ファイルをクリックするだけで、そのファイルに類似したファイル名のリストを表示する機能です。これは多分めちゃめちゃ便利だと思います。

下の例は「TEST2」プロジェクトの「マニュアル構成_JP.xlsx」を選択したときの類似ファイルの表示例です。

類似ファイル

「マニュアル構成_JP.xlsx」に類似したファイル名として「マニュアル構成_EN.xlsx」を検出して表示しています。チェックアウトしているドキュメント全体から類似ファイルを探しますので、別のプロジェクトのファイルでも検索できます。また単にファイル名だけでなく、属性項目(ドキュメント・キーワード)やファイルの更新日時も表示します。

2.ファイルの参照者のチェック

重要なファイルについて、ちゃんとみんな見てくれているな? と気になることはありませんか? そんなときにとっても便利な、ファイルを見た人、見ていない人を一覧する機能です。

参照者

「開く」「エクスポート/コピー」など、どんな操作をしたのかもわかります。こちらもファイルのプロパティの1項目になっており、予め「参照者」のタブを選択しておけば、ファイルを選択しただけで表示されます。

3.ちょっと変わった「ブックマーク/参照履歴」機能

ブックマークはよく使うファイルを登録しておくことで、すぐに参照できるようにするための機能です。このブックマークって、実は情報の宝庫だったりしますよね。一人で独占しているのはもったいないです。

なので「他のユーザのブックマークを見る」ことができるようにしてみました。

ブックマーク

右上に「他のユーザのブックマークを見る」というメニューが、それです。

なお他の人に見られないようにしたい場合には「プライベート」に設定することもできます。また参照権のないファイルについてはファイル名が表示されません。

ここでは今回のリリースにおけるcrossnoteならではの特徴的な部分だけを説明しました。詳しいお問い合わせについてはこちらまで。

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DREAM THEATER

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投稿日:2013年03月15日 作成者:yasunaka

先日、ある海外の知人から洋楽のCDが2枚送られてきました。1つは英国のsimpleminds、もうひとつはアメリカのDREAM THEATERのCDです。simplemindsは昔、学生ぐらいのときに流行った英国のニューウェーブ系の流れで多少覚えていて、懐かしかったのですが、もうひとつのプログレッシブ・メタル系(って言っていいのかな?)のDREAM THEATERは、正直なところ、今まで積極的に聴いたことのない音楽でした。

プログレッシブ・メタルって、なんかちょっと説教くさく感じるというか、そんなところが苦手だったんです。 😉

でも、実際に聴いてみると意外と悪くない。特に個人ワークに集中したいときにBGMとして聴くには相性がいいと思いました。

こうした「未知の」音楽と接するのって、物(CD)がそこに「ある」からかもしれません。目の前に実物があり、何だこれは?と興味を持たないことには新しい分野に接することもなく、多分私はプログレッシブ・メタルなんて一生聴かなかった気がします。

今は、インターネットで探せば、simplemindsだってDREAM THEATERだって、簡単に聴く事ができる世の中です。ワンタッチで購入することすらできます。でも、今まで聴くことはありませんでした。インターネットは「pull」型の情報提供手段であり、自分から積極的に探しにいかなければたどり着くことはないし、インターネット側から提供される似たような音楽以外の領域に足を踏む出すことはないのです。

先日、会社の近所のショッピングモール(結構大きい。そして2つもある)に行ったときに気づいたのですが、そこにはCDを売っている店が一軒もありませんせんでした。以前出店していた店は、暫く前に閉店してしまっていたようです。

CDが売れないと言われて久しいですし、世の中はインターネット配信に確実にシフトしていると思います。その結果、こういった実店舗がどんどん世の中から消え去っているのですが、実はこれは「新しい音楽に接する機会」を大幅に狭めている気がします。

昔はちょっと街中に出て、レコードショップの店先をぶらついて、気になったジャケットのLPを衝動買いする、なんていう「ジャケ買い」なんてこともありました。また友達同士でレコードを貸しあう、なんてこともありました。結果としてそれが新しい領域の音楽に接する入り口になっていたと思うのですが、インターネットによってそういう「物」や「場所」がなくなった今では、そんな機会が失われてしまっているように思えます。

実際に「物」に触れる、という大切な機会がどうかなくならないで欲しい。そんなことをDREAM THEATERを聴きながら、ちょっと思った次第です。

タグ 雑談

crossnote ver 1.6.8リリース

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投稿日:2013年02月13日 作成者:yasunaka

昨夜、crossnote ver 1.6.8をリリースしました。

今度のバージョンアップはちょっと地味です。が、20項目近い修正を行っており、特に管理作業をかなりすっきりさせることができました。一番の目玉は、やっぱり地味なのですが 🙂 ドキュメントステータスによりファイルを公開する仕組みを載せたことです。

地味ではあるものの、とっても便利な機能ですよ。

例えば、crossnoteで管理しているファイルについて、ワンタッチでWebで公開して誰でも見れるようにしたいとか、ファイルサーバーに公開したいとか、そういった作業がドキュメント・ステータスを変更するだけでできるようになりました。

Webで公開する場合、こんな感じでWebブラウザで選んでダウンロードできるようになります。

Web公開

もちろん、事前設定は必要です。予め、admintool(管理用ツール)でプロジェクトの公開設定をしておきます。

あとは、ドキュメントのプロパティから、ドキュメントステータスを「公開」にするだけです。

他にも、今回のリリースでこんなことに対応しています。

■ お知らせメール

例えばfacebookなどで「誰々様が更新しています」などと通知しててくれる機能がありますが、あれと似た機能です。

お知らせメールをプロジェクトに設定しておくと、ドキュメントを変更したり、コメントが付けられたような場合に、その変更を取り込んでいないユーザに対して、1日1回どんな変更があったのかをまとめたメールを送ります。取り込んでいる場合には送りません。

■ 変更履歴の過去バージョンのエクスポート

過去時点のドキュメントのエクスポートメニューを用意しました。ドキュメント単独の変更履歴を表示している場合には、変更履歴Viewから直接ドラッグ&ドロップで取り出すことも可能です。

■ admintoolの大幅なパワーアップ

(1) admintoolでプロジェクトの移動ができるようになりました。

(2) プロジェクトを新規作成する際、テンプレート・ポートフォリオを用意し、そのフォルダ構造をコピーして作成することができるようになりました。

(3) admintoolでプロジェクトにメンバーアサインする際、デフォルトのワークグループについて、メンバーの役割を設定できるようになりました。

(4) 使用ディスクを自動監視し、契約容量の上限に近づいた場合にメールが飛ぶようになりました。

(5) admintoolの管理者のメールアドレス変更が、管理者自身が行えるようになりました。

ぜひお試しください。(お問い合わせはこちらまで)

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パソコンはオワコン?

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投稿日:2013年02月03日 作成者:yasunaka

今日、実家に行ったときに家のPCの調子が悪いので見て欲しい、と言われ、ちょっと見てみたのですが、まあびっくり。1時間ぐらい待ってもCPUが100%のまま、いろんなアップデートが動いて終わりません。その間、画面も固まって動きませんし、よくまあ、こんなの使っているな、と思った次第。

私の両親はPCを使い出したのは一般家庭としては比較的早いほうだと思いますが、仕組みがわかっているわけではなく、ただ「使っているだけ」なので、なんでこうなったのか、どうすべきなのか、なんて一切わかりません。画面にぱかぱかダイアログが出ても、ぜんぜん「意味がわからん」そうです。

今回の事例でひどいな、と思ったのが、各種の「お助けソフト」。これがPCを動かなくしている1つの要因だったのですが、わからないものの上にさらに輪をかけて事態を複雑して、余計に訳がわからん状態になっていました。

やっぱり一般の人が使うにはPCは複雑すぎるんですね。と、つくづく思いました。あと今のPCってたまにしか使わない人には、アップデートの仕組みがとてつもなく使いづらいものらしい。PCを立ち上げても、いつも暫くの間、アップデートが走り、PCが使えないって、どういうことなんだろう?って思いますよね。

仕事で使っているPCがすぐに無くなることはないと思いますが、一般の人が使うものとして考えた場合、他の選択子(スマートフォンやiPadなど)に比べると、PCはオワコンなんだな、とつくづく感じた次第です。

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あけましておめでとうございます

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投稿日:2013年01月03日 作成者:yasunaka

年の初めに、昨年1年間を振り返ってみたいと思います。
弊社の提供するcrossnoteにおいては、以下のようなことがありました。

1. crossnote ver 1.6によりサーバ性能を大幅に向上

サーバ側の性能を大幅にアップし、同時に大量のユーザが利用しても安定した動作を提供できるようになりました。またクライアント側の動作も大幅に高速化しました。

2. Contact Reportのリリース

製薬会社の新薬申請業務において、当局との一連のやり取りをサポートするツールです。crossnoteにアドオンして利用することができます。

3. レビュー機能強化

レビューアサイン、レビュー実施、進捗管理、レビュー結果の評価、ナレッジ化までをトータルでサポートします。crossnoteドキュメントはもちろんのこと、Word/Excelについてもコメント機能を用いたレビューを複数のユーザが同時に行えます。

今年も引き続き、皆様にOnly oneの新しい価値を提供できるよう、いろいろと企画中です。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2013年1月3日
update it, Inc. 代表取締役社長 安中伸彦

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crossnote ver 1.6.7リリース

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投稿日:2012年12月01日 作成者:yasunaka

本日、crossnote ver 1.6.7をリリースしました。

version 1.6.7では誰にでも使いやすいcrossnoteを目指して、ユーザ・インターフェースの改良を行いました。またレビュー機能をさらに進化させ、レビューでの指摘事項を元にチェックリストとしてナレッジを集約する仕組みを追加しました。

1.ユーザ・インターフェースの改良

ドキュメントを選択すると、プロパティ画面でそのドキュメントで使用できる主要な機能をボタンとして表示するようにしました。

レビューなどの機能について、誰でも直感的に使ってもらえるようになったと思います。

2.レビューでの指摘事項を元にチェックリストとしてナレッジを集約する仕組み

レビューはドキュメントの品質向上に欠かせない工程ですが、そこでの指摘事項はまさにナレッジの宝庫です。何回も同じ指摘を受けないためにも、過去にどのような指摘事項があったのかを共有できる仕組みがあるといいはずです。

そこで以下のようなレビュー・フローを実現できる仕組みを実装しました。

1) crossnoteドキュメントやWord、Excelについて、複数人で同時に並行してレビューしやすい仕組みを提供します。

2) レビューでの指摘事項の中から、重要な事項をピックアップする仕組みを提供します。

3) ピックアップされた指摘事項を元として、チェックリストを構成する仕組みを提供します。チェックリストはドキュメントに応じて、カスタム化されたチェックリストを作成できます。

以下のような画面で チェックリストの項目を登録することができます。

チェックリストに対象の項目を含める際の条件をシチュエーションとして設定することができます。これにより、あるドキュメントに対してカスタマイズされたチェックリストを作成することができます。

ぜひお試しください。(お問い合わせはこちらまで)

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知恵を出すということ

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投稿日:2012年11月19日 作成者:yasunaka

もう先々週の話なのですが、11月10日のがっちりマンデーの星野リゾートの特集を見て、非常に感銘を受けました。

星野リゾートは軽井沢の温泉旅館を基点に、日本国内の様々な経営不振に陥ったリゾート施設や旅館などの再生を手がけている会社です。「星のや」に代表される超高級リゾートのイメージが強く、私も一度行ってみたいと思っている旅館なのですが、がっちりマンデーで紹介しているその経営戦略には目を見張るものがありました。

1.施設個別の弱み・強みをきちんと評価し、誰に対してどのようなサービスをどのように提供すべきか、という戦略が明確である。

2.社長自ら現場へ出向き、従業員へ経営戦略を説く。

3.従業員に対して非常に合理的である。

4.共感をベースとした経営である。

最初の戦略が明確であるという件は、リゾナーレ八ヶ岳の例が放映されていました。リゾナーレ八ヶ岳はもともとはマイカル系列のホテルだったようで、マイカルの経営不振と同時に経営が傾いたようなのですが、その運営を引き継ぎ、見事なまでに再生させています。その手法ですが、まず、その施設には温泉がありません。これは通常、大きな弱みになってしまうわけですが、これを逆手に取り、ターゲット層として温泉をそれほど求めていない小さなお子様連れの家族に切り替え、そのターゲット層向けのサービスに大きく方針転換した、ということをやったそうです。そしてそれが大いに当たった、というわけです。

まだテレビでは社長があちこちの星野リゾートの施設に出張し、着いた先では直ちにホワイトボードを背に社員研修を始め、経営戦略を説いている姿を映していました。社長自らの言葉で一人ひとりの社員研修を行う、というのは半端でなく大変なことだと思いますが、一番効率的に経営戦略を伝播させる方式でもあるわけです。

また従業員にマルチタスクと称して色々やことをやってもらう、ということを説明していました。これにより生産性が向上し忙しくはなるのですが、結果として従業員は拘束時間を短くすることができるというのです。これは従業員にとっても合理的なことだと思います。やることがあまり無くて、でもだらだらと居続けなければならない、というよりも、やることが一杯あってもちゃんと普通にがんばれば時間通りに切り上げることができる、というほうが、従業員にも幸せなはずです。

そして最後に、社長は「これはだめだ、ここをなおせ。」というのではなく、「この旅館ではこんな工夫をしているよ、これはいいね。」というように、自分がいいと思う内容を社内ブログで広め、一人ひとりの従業員に自ら考えてもらうことで自然に改善を促す、というのです。私はこれは「共感」の経営なのだな、と感じました。

まとめると、星野リゾートの経営スタイルとは従業員をいかに育てるかという点に注力した、従業員との共感による経営だ、と言えるのではないでしょうか? 確かにリゾート施設においては従業員一人ひとりの考え方が直接サービスの質につながるので、もっとも重要なポイントなのだと思います。軍隊調の「ケツを蹴っ飛ばして命令する」というのとは間逆のやり方で、経営スタイルとしての1つの理想形のように感じます。

そして最後に。一番私が驚いたのは、温泉旅館やホテルという、いわばコモディティ化した商品が考え方でこんなにも変わるのだ、という事実です。私が属しているデジタルの世界ではものすごい勢いでコモディティ化の波が押し寄せ、これから先、いったいどうすべきなのか見失いがちですが、それは単に考えることを放棄しているだけに過ぎないのだ、という思いを強くしました。星野リゾートを少しでも見習い、新しい価値感を提供できるようにがんばろうと思います。

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