一極集中と国民性
投稿日:2010年11月21日 作成者:yasunaka
アメリカではiPhone以外のスマートフォンも結構売れているようですが。
最近電車に乗っていると、本当にiPhone持っている人ばかり目につきます。確かな統計データがあるわけではないですが、日本では今のところ、iPhoneの独り勝ち状態ではないでしょうか?
インターネット・ブラウザの分野では若干下がり気味とはいえ、相変わらずIEが大きなシェアを保っている状態ですが、中でも日本の場合、突出して高いようです。(参考:Top 5 browser)
こういう現象って、なにか日本独特な気がします。「長いものに巻かれる」人たち、つまり追従者の比率が多い、という現象です。マーケティングの世界で有名なイノベーター理論でいうところの「レイトマジョリティ」の割合が諸外国に比べ、多いのではないか、ということです。
ベンチャー投資のことを考えても同じです。日本でのベンチャー投資とは、すぐにでも上場しそうなベンチャーに投資することであって、アーリーステージについては全く「論外」です。
そういうのって他にも例が一杯ありそうですよね。何か1つが流行ればみんながそれに追従するという。他の人がやっていることと同じことをしていれば安心というか、間違いないということで、みんな同じ方向を向いてしまう。
こういうのは慎重な国民性を表している、ということなんでしょうか? それとも日本の教育がそうさせているのでしょうか?
でもレイトマジョリティだらけでは、イノベーションの芽が潰されてしまいます。イノベーションのためには、無茶をしてでもトライするイノベーターや、他の人とは違う価値を求めるアーリーアダプターの存在が不可欠なんです。
人口が減り、急速に高齢化社会への道を歩む日本が世界的に競争力を保ち続けるためには、こういう部分の意識改革から始めなければならないと思うのですが、皆さんはどう思われますか?