小さなリスク管理
投稿日:2007年04月18日 作成者:yasunaka
今までの話はいかに無駄を減らすか、という観点の話が主体でしたが、今日はリスク管理、つまり、どちらかというと無駄をしてでも失敗する可能性を減らすためにはどうすべきか、ということについて書いてみます。
開発プロセスは、このリスクを減らすために存在します。プロジェクトが失敗する可能性を減らすために、いろいろと手順や儀式を決めて、その通りに進めることによりプロジェクトが破綻するリスクを減らします。ですので優れた開発プロセスはリスクをコントロールすることができるはずです。
ただし本当に意味のある、効果的なリスク管理はもっと別なところにあると思います。タイトルにある「小さなリスク管理」です。プロジェクトにおいて日常発生するさまざまな細かいリスクをきちんと対処していけるかどうかということ、これに尽きます。例えば問題点をバグトラッキングシステムのようなものできちんと管理しているか、みんながそれを常に見ているか、きちんと対応しているか、そういった実行面がきちんと回っているかどうかが、本当のリスク管理ではないでしょうか?
少なくとも週1回の定例ミーティングを開いて「そのときだけ」リスク項目の消しこみを行う、みたいな形式的な運用ではリスクが管理されているとはいえないでしょう。