サービス

投稿日:2007年04月05日 作成者:yasunaka

昨日のシステム開発会社は製造業?サービス業?の続きです。もうひとつの製造業とサービス業の違いとして、相手に提供する成果が一過性のものか、継続的に提供するものか、ということがあります。製造業では製造物(成果物)を買ってもらいます。基本的には買ってもらえばおしまいです。一方のサービス業では、継続的にサービスを提供することが重要です。

少し前からオープンソースの製品を無償で提供しつつ、そのサポートを生業とする企業が出てきていますが、彼らはまさにサービス業といえます。サポートというのは「相手方の時間および手間を肩代わりする」行為であり、継続的に行うことが可能です。製品そのものを売るのではなく、サポート、つまりサービスを商売にしているわけです。

もちろん彼らも裏では一生懸命、製品のバージョンアップをしているわけですが、製造したものを売ってはいるわけではないのです。

このサポートサービスというのはライセンスによる商売の一種とも考えることができます。しかし単なるライセンス商売とは違い、顧客を継続的にサポートし続けること、そしてライセンスの代金は製品そのものに対する代金ではなく、それをサポートすることに対する代金であること、などが特徴となります。

なお、ここでいうサポートって保守のことだと決め付けないでください。実は非常に広範囲のことが、サービスとして提供可能なのです。また製品がオープンソースでなければならない、ということもないと思います。要は製造物を売る商売ではなく、継続的なサービスを提供する商売になっていれば良いのです。

こうしたサービスは、高い技術力やオペレーション能力がないと実現できません。単なる人出しの商売とはまったく異なる業種になります。これこそが今後システム開発会社の進む道だと私は考えます。