ソフトウェアのキラキラ感

投稿日:2010年01月03日 作成者:yasunaka

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、この年末?年始、私の子供たちはウイニング・イレブンというゲーム(Wii版)にはまっています。世界中の実在するサッカーチーム同士でプレイができるというゲームソフトなのですが、これがとても良くできていて、傍から見ていると、本物の試合なのか、テレビゲームなのか区別が付かなくなるぐらいです。

選手の動きがなかなかリアルですし、カメラアングルなども凝っていて、さらにゲーム中の解説が本物そのもの(?)だったりするので、単なる「作り物」のレベルを超えている感じがします。

私はついついゲームそのものよりも、ソフトウェアの出来という観点で見てしまうのですが(職業病ですね)、こんなものすごいソフトウェアに、子供たちが普段から接している、ということに末恐ろしさを感じてしまいました。

昔は画面上でちょっと動きがあるぐらいでみんな驚いたものなのですが、今のゲーム世代にはそんなものは当たり前、空気みたいなもので、驚きでも何でもなくなっているのではないでしょうか?

逆にその辺りに妙に凝ってしまっているアプリケーション・ソフトウェアには、既にアナクロ感が漂ってしまっているのかもしれません。一般のプログラマが組む程度のソフトウェアでは、どんなにがんばってデコレートしたところで、ゲームソフトの「きらびやかさ」にはかないません。中途半端にがんばってみたところで、それが当たり前の今のゲーム世代には何ら訴えるものがない、という悲しい結果になりそうです。

そして、Googleのような見た目貧相なユーザI/F(失礼)でも使う側を感動させることがある、というのも事実です。エンドユーザに訴えかけるために何に力を入れれば驚いてもらえるのか? そろそろ根本に返って考えてみる時期なのか?と、年初にふと思いました。