SEとは?

投稿日:2008年10月20日 作成者:yasunaka

相変わらず@IT自分戦略研究所の後藤和彦さんのコラム下流から見たIT業界「SEとPG、どっちが頭がいい?(1)」が面白いです。少し攻撃的な内容ですが、とても共感を呼びますし、ためになります。ぜひ読んでみてください。

ただし、私はSEという職種は必要だと考えていて、そういった観点では後藤さんとはちょっと意見が異なります。

そもそもSE v.s. PGのような職種間での上下関係という考え方そのものが間違っている、と考えています。(参考システムエンジニアとプログラマー) 本来やる仕事の内容がぜんぜん異なるものであり、どっちが偉いとかいう話ではないはずです。でも今までの日本のシステム開発の現場では、PGの上がSEという固定観念が出来上がっています。これは悲しい事実だとしか言いようがありません。

そもそもSEとPGではやるべきことが異なります。顧客の要求仕様(機能要件、非機能要件)をまとめ、仕様を確定させたり、出来上がったものがその要求仕様に合致したものかどうかを検証したりするのがSEです。また複数のPG間のコーディネイト役としてモジュールやインターフェースを設計する場合もあります。要求仕様を満たすためのデータ設計も必要です。しかしSEがやるべき仕事とはそこまでであって、中身を創り上げる実装はPGの仕事です。

ある程度の規模のプロジェクトの場合、SEの仕事はPGの仕事の片手間にやるようなものではないはずです。世の中にはPGとやることがあまり変わらないSEがはびこっているとすれば、それはおそらく上記のシステムエンジニアとプログラマーに書いた「自称SE」なのではないでしょうか?