ビジネスのスレッシュホールド

投稿日:2008年08月20日 作成者:yasunaka

スレッシュホールド(Threshhold)って言葉をご存知の方って、どのくらいいますか? 単語の意味はいろいろあるのですが、ここでは「限界、境界、分かれ目」という意味で捉えてください。電子工作とかやっていた方には割とおなじみの言葉だと思います。

電子回路の世界では、入力電圧をリニアに変化させた場合に、ある電圧を超えたときに出力電圧が急激に高くなるような現象を指します。例えばデジタル回路では、論理上は0に相当する電圧と、1に相当する電圧しかないのですが、これをアナログの世界で見た場合、当然その間の電圧も存在します。でも、このスレッシュホールドというものがあることで、入力電圧がそのスレッシュホールドのレベルに到達すると急激に出力電圧が立ち上がるので、0と1を明確に区別できるようになっています。

最近、いろいろな部分でビジネスの世界でもやっぱり同じようにスレッシュホールドというのがあるのだな、ということを認識ました。入力の部分はほんのちょっとの違いにしか過ぎなくても、そのスレッシュホールドを超えたとたんに、出力されるものは0から1へ、大きく変化する、ということです。

おそらくそれは、世の中では「正のフィードバック」が働いていることから来ているのではないでしょうか?。つまり何かが話題になると、それにつれて関連する部分でもそれが話題になる、いわば「話題が話題を呼ぶ」という現象です。(ちなみに逆をいうと、そのスレッシュホールドに達するまでは、「0」なのです)

「うまい正のフィードバック」をどうやって創り出していくか、がビジネスの成功の鍵ともいえるかもしれません。