システムトラブルで会社が傾く時代
投稿日:2008年05月19日 作成者:yasunaka
5/17に「ぴあが90─100人の希望退職者を募集、社員数の3分の1」というニュースが流れていました。なんと「チケットシステムの不具合を主因とした業績悪化を受け、人件費の圧縮を目指す」となっています。
調べてみると、今年の年初に新システムに切り替えたのだけど、それがトラブル続きで予定していたチケット販売が消化できず、業績が傾いたということらしいです。切り替えてからトラブルが頻発しているところを見ると、明らかにテスト不足だったのではないでしょうか?
今までもシステムトラブルがニュースで報じられることは多々ありましたが、システムトラブルが原因で会社が傾いたという話はまだあまり聞いていませんでした。ぴあの場合、チケットの発券業務が一番の稼ぎ頭の業務で、そこがトラブってしまってはどうしようにもないのでしょう。
私は以前、証券会社の発注系システムを担当していたことがあったのですが、この手のシステムはトラブルが非常に「こわい」です。ぴあのチケットシステムというのもある意味、発注系の一種であり、トラブルが発生すると手痛い打撃を受けます。
トラブルが発生したときのリスクを金額換算すれば、どれだけテストをしておくべきかがはっきりします。シビアなシステムでは開発費を削るなんてそもそもとんでもないことで、多少金をかけてでもきちんとやる必要があり、またきちんとそれが実行できる所に任せないと、結局は大損をしてしまうリスクが高い、ということです。ぴあのケースでもそういう感覚が経営陣に求められたのではないでしょうか?