プロジェクトを確実に破綻させる方法 その1
投稿日:2007年03月22日 作成者:yasunaka
プロジェクトを確実に破綻させる方法ってのは穏やかでないタイトルですが、プロジェクトにおけるアンチパターンをいくつか紹介していきたいと思います。プロジェクト管理「手法」についてはPMPとかを勉強すればわかりますが、実際には手法をいくら勉強してもうまくいかないものはうまくいかない。じゃあなぜ? ってあたりを掘り下げていきたいと思います。
まず最初は「プロジェクト関係者が一致協力していない」。って、小学生でもわかるような話ですが、実はプロジェクトが破綻したケースって、裏の(というか本当の)原因がここにあることが結構多いのではないでしょうか? つまらないことでメンバー間で意地を張り合っているとか、相手を蹴落とすように競争をしあっているとか、信用していないとか、見下しているとか、そういったメンバーや関係者間のどこか親密ではない関係が、コミュニケーション不足や誤解を招き、プロジェクトへの不満が鬱積し、やる気が低下し…という負のスパイラルを発生させる最大の原因になっていることが多いのではないでしょうか。
逆に、一致協力しているプロジェクトは強いものです。大変な修羅場ですら乗り越える力を持っています。大変だけど、プロジェクトに参加していることが楽しいと感じられるプロジェクトは、おそらくそれだけで成功する確率が大きく高まると思います。
このアンチパターンから脱却するための一番のお勧めの方法は、「仲間意識の共有」です。プロジェクトメンバーや関係者はみんな仲間なんだって、特にリーダークラスの人たちが率先して意識し、発言する。同じプロジェクトを進めてくれるメンバーは、たとえパートナー会社の人であろうが派遣の方だろうが、みんな仲間なんだって、そういう気持ちを育み、一緒にやっていこうっていうちょっとアナクロなやり方が、実はいろんな「手法」を駆使するよりもよっぽど効果的でお勧めの方法です。