FlashとJava Applet
投稿日:2008年02月21日 作成者:yasunaka
昨日は時間がとれず、ブログが書けませんでした。
今日のタイトルはFlashとJava Applet。昨日Yahoo!メールがFlashベースのインターフェースに切り替え、高速に動作できるようにするというニュースが流れていました。何でもAjaxよりも動作が速いのが売りだとか。ちなみに私はFlashなのに右クリックでコンテキストメニューが表示されるということにびっくりしました。そんなことできるんですね。これなら通常のアプリケーションのUIそのものが実現できますね。
これを見ていてふと思ったのが、そういえばなぜJava AppletはFlashにはなれなかったのだろう、ということ。WebでのJava Appletは当初、起動の遅さが嫌気され、あまり使われなくなったといういきさつがありますが、なぜFlashはあんなにも早く立ち上がり、Java Appletは遅いのか? そんなに本質的に違うのだろうか? 本当はやればできたんじゃないの?と勘ぐってしまいます。
そして最終的にはアプローチの違いがここまで大きな差になったのだろうと思います。Flashは当初はぱらぱら漫画的な使い方がメインだったと思います。そこにちょっとアクションが定義できる、という感じ。デザインの工程がほとんどでプログラミングがあまり重要ではなかった、というのが、ボトムアップ的に火をつけることができた要因ではないでしょうか?
一方のJava Appletはプログラミングありき。これはトップダウン的なアプローチであり、敷居が高いです。Javaはそもそもプログラミング言語としてスタートしたこともあり、当然といえば当然ですが、もしJava AppletがFlashのような役割として勝ち残る戦略を目指していたら、どうなっていたのでしょうね? おそらく今のJavaとは全然別のものになっていたのかもしれません。その戦略を追っていった場合にはサーバ側はJavaではない環境で動くことになっていたのでしょう。
でもそうはならなかった。Java Appletでの失敗はJavaにとっては実は良かったのかもしれません。