オンライン・ワープロ

投稿日:2007年12月04日 作成者:yasunaka

以前、crossnoteはネットワーク・ワープロという言い方でどうでしょうか?というのを書きましたが、似たような言葉にオンライン・ワープロというのがあります。こちらは既にある程度一般化している言葉で、相当するものに例えばGoogle Docs & SpreadsheetsやZoho Writer, Think Free Officeなどといった、Web2.0系のオフィスソフトがその代表格となっています。

crossnoteもSaaS的に利用するという観点でオンライン・ワープロの一種と言えると思います。一方で、ネットワーク・ワープロという名前は「通信機能の付いたワープロのように聞こえる(弊社関係者)」という声もあり、オンライン・ワープロと名乗ってしまったほうが良いのか、ちょっと悩みどころです。

ただ、crossnoteは上記のようなオンライン・ワープロとはだいぶ性格が異なっています。どのように違うのかをまとめてみましょう。

1.表現力の違い
オンライン・ワープロの場合、要素技術としてAjaxを使っています。このためと考えられますが、図形編集の機能が弱く、貼り付けることはできるものの、ワープロ上で直接図を編集することはできないものが多いようです。
crossnoteはRich Client技術(RCP)を用いているので、例えばシステムの設計書などで必要なレベルの、そこそこの図であれば十分に書くことができます。また紙に印刷したときにも十分な品質のドキュメントとして利用できるように、表紙や目次を付け、ヘッダやフッダなどがきちんとセットされた、ページを意識したドキュメントを書くことができます。

2.オフラインではどうか?
やはりAjaxをベースとしているための制約ですが、オンライン・ワープロというだけのことはあり、オフラインでは使えません。(ただしGoogle Docsなどは今後オフラインでも使えるようになっていくようですが)
オフラインで使えない場合、例えばネットワーク障害があったり、サーバ側のトラブルがあるときには一切利用できなくなってしまうのですが、crossnoteの場合、オフラインモードがあり、かつドキュメントは手元にあるので、ネットワーク障害があっても、またサーバ側でトラブルがあっても、ドキュメントを読んだり修正したりすることができます。

3.プロジェクト向けか?
オンライン・ワープロの場合、個人でアカウントを取得して、みんなで利用する場合には個別に招待する、という方式をとっているところが多いようです。プロジェクトという単位での管理手段は提供されていません。
crossnoteははじめからプロジェクト内での利用を前提とした仕組みとなっており、プロジェクト内の管理者がユーザIDやプロジェクトの管理を行い、プロジェクト内のメタ情報などを一元的に管理する仕組みとなっています。

4.ドキュメント共有の方法の違い
オンライン・ワープロもcrossnoteもドキュメント共有が可能ですが、crossnoteは、変更差分管理の機能が特に強化されています。前回アップデートしてからの変更点が通知されるのはもちろんののこと、その単位で履歴管理されますので、過去にさかのぼってバージョン間の比較が可能になっています。このため、ある部分を誰がいつ、何のために、どのように変更したのか、といったことが簡単にわかるようになっています。