グーグルのサーバ数

投稿日:2007年11月29日 作成者:yasunaka

今日のZDNet Japanの記事に、ガートナーが昨日都内で行った「Gartner Symposium/ITxpo 2007」の基調講演で、松原榮一氏が「グーグルのサーバ数は日本の年間サーバ出荷台数より多い」と語った話が載っています。

すごいですね。すごすぎです。

でも実は私がもっとも敏感に反応したのは、このグーグルのサーバ数そのものではなく、以下のくだりの話です。

この話の冒頭に、「企業は海外との競争に巻き込まれていることを認識すべきだ。新興国が成長し、パワーバランスにも変化が起こっている」と述べられています。

少し前のブログで、日本のIT産業は研究投資していない、情報化投資していない、という話を書きましたが、海外の様子をいろいろ調べてみると、少なくともITの分野では日本はかなり遅れた国になりつつあるという現状が見えてくると思います。

問題だと感じるのは、当事者の日本国内のIT産業に携わる人達の中で、どれだけの人が危機感を抱いているのか、ということです。ITの世界は大掛かりな資金などなくとも、頭脳さえあれば十分に勝負できる世界です。資金力に限りのある新興国でもITの世界では十分に戦うことができるのです。今まで人海戦術でシステムを構築してきた日本のSIerは、このままでは「ゆでがえる」になるということを自覚すべきではないでしょうか?