建前・本音
投稿日:2007年11月13日 作成者:yasunaka
日本社会は裏・表というか、建前と本音が分かれているとよく言われています。みなさんも日常の中で、この建前と本音を使い分けていませんか?
システムについても、「建前のシステム」と「本音のシステム」の2つがあるのだと感じることがあります。建前のシステムというのはコンプライアンス上とか、監査上などの理由で「必要な」システムです。MUSTなので、ないとまずいのですが、導入する側としては「まああればいいじゃない」という感じで導入するものかもしれません。一方「本音のシステム」とは、それを導入していることによってビジネスがうまく回り、あー本当にこれはいいシステムだ、なければ困る、というシステムです。
ちなみに例えば監査系のシステムが本音のシステムになり得ないか、というと必ずしもそうではないと思います。システムによっては監査することがビジネスに直結していて、使う側が、あー本当にこれはいいシステムだ、なければ困る、と思っていてくれれば、それは本音のシステムだと思います。
システムを売る人からすると、実は建前のシステムのほうが売りやすいのかもしれません。なぜならばそれは必要なものであり、導入する側もそれほど熱を入れないので、後腐れのない売り方ができるでしょう。一方の本音のシステムは、導入する側としても力が入るので、いろいろと注文が出て大変です。
でも、システムとして意味のあるのはやはり本音のシステムでしょう。特に作る立場(技術者)からみたら、どうせやるならば本音のシステムを作って、使う人に満足してもらいたいと思うのではないでしょうか?