crossnote / EDITROOM ver 3.0.1リリース

投稿日:2025年10月31日 作成者:yasunaka

定期バージョンアップとして、ver 3.0.1をリリースしました。定期バージョンアップとしては若干本来の周期とずれるのですが(本来は3月末、6月末、9月末、12月末)、前回は2025年3月末、6月末の定期バージョンアップをスキップして8月末にメジャーバージョンを行ったため、そこから2か月後の10月末に今回の定期バージョンアップを行いました。なお次回は12月末を予定しています。

今回のリリースの目玉は何といってもMCPサーバー対応です。といってもピンとこない人が多いと思いますが、ざっくり言うと、AIエージェントがcrossnoteを操作できるようになりました。

MCPとはAIエージェントとアプリケーションをつなげる標準規格です。crossnoteをMCPサーバーとして設定することで、外部のAIエージェントが自発的にcrossnoteを使って結果を得ることができるようになります。

例えばAIエージェントに対して「crossnoteに保存されているテスト仕様書の中で、AI機能に関するテスト仕様書にはどんなものがありますか?」という問い合わせをすると、AIが自発的にcrossnoteのいろいろな機能を使って、対象のファイルを探し出します。以下の画面はVisual Stadio CodeのAIチャット機能でcrossnoteのドキュメントを探し出している例です。

今回のMCPサーバー対応では参照系の機能が使えるようになっており、AIから以下のようなことが実行できるようになりました。なおこれらの要素をMCPサーバーの用語で「ツール」と呼びます。

  • 指定したファイルの中身を取得する
  • 修正中のファイルの一覧を取得する
  • 指定したプロジェクトのフォルダ / ファイルの階層一覧を取得する
  • 指定されたプロジェクトのコミット履歴を取得する
  • 最近参照したファイルの一覧を取得する
  • crossnoteにセットアップしているプロジェクトの階層一覧を取得する
  • キーワード、もしくは属性キーワードなどでファイルを検索する

例を見るとわかるように、AIは自発的に上記のツールをうまく組み合わせて結果が得られるように動作します。AIは得られた結果を元に、さらにそれを分析したり、別の成果物を生成することもできるので、出来ることが無限に広がります。例えばcrossnoteに格納されている仕様書をAIに読み込ませて、それを実現するためのプログラムをAIに書かせる、なんてこともできるわけです。

AIはモデル云々も大事ですが、どう使うかも重要です。私たちはAIをうまく使いこなせるような仕組みを提供していきたいと考えております。