ベンダーの立場からみた入札に勝つ方法

投稿日:2007年10月04日 作成者:yasunaka

先日からの競争入札に関するシリーズ、第3弾です。
そんなのあるか?(あるわきゃないだろ!)ってタイトルですね。もしそんな方法が存在していたら、皆がその方法を導入するので、結局は常に勝つというのはありえない。それはそうです。

だた1つだけ、方法があります。それは対象の領域において、競争のない、唯一の存在になることです。唯一の存在であればそもそも競争にはなりません。また唯一の存在の場合には、公共機関であっても随意契約が認められたと思います。

もちろん現実問題として、唯一の存在になるというのは通常は不可能に近い話です。対象領域でデファクトスタンダードとなれれば唯一の存在だといえますが、普通はそのデファクトスタンダードを目指しても、そうなれるものではないから苦労しているのですよね。

でも、たとえデファクトスタンダードなどという大仰しいものになれなくても、もしある特定の機能を提供できる唯一の存在になれたとしたら、少なくともその機能を欲する発注元からみれば唯一の存在になることができます。たとえそれ以外の部分は他のベンダーからも提供可能なものであったとしてもです。

つまり、画期的なイノベーションを独自に持つことができ、それがある機能を実現する唯一の方法となる場合、それを武器として競争のない世界へいけることを意味しています。イノベーションが大きな価値を創造するということです。