パッケージ化のアイデア

投稿日:2007年09月20日 作成者:yasunaka

昨日のブログではパッケージ化のためにはマーケット分析が重要だよ、と書きました。これって実は、普通の会社が普通にやっていることだと思いませんか? つまり、自分のところで売るものを何にするか、マーケットを良く分析して決めるということです。でも受託開発をベースにしている会社の場合、マーケット分析をして売り物を定めるということをやっているところはどのくらいあるのでしょうか? まずはこれから着手するだけでも他社との差別化が図れるのではないかと思います。

さて、パッケージ化を行う際に難しい問題として、そのパッケージのノウハウのアイデアは誰のものか、ということがあります。ノウハウは当然ただではありません。もしパッケージ化を行うにしても、肝心なノウハウの部分が他社から提供されている場合には、せっかくパッケージ化したとしても、おいしい部分を持っていかれ、自分はリスクだけを抱えるといったうれしくない状態になりがちです。これはできるだけ避けるべき事態です。

そうは言っても、これを避けるためには、実際に業務をしているお客様の会社よりもシステムを開発している側が商売のノウハウをより多く持っている必要があります。果たしてそんなことができるのでしょうか? できるわけがない?  いや、できるのです。

なぜならば、お客様の会社のほうは自分のところの業務ノウハウはありますが、同業他社のノウハウまでは知りません。システムをパッケージ展開できているところは、複数の会社に接しているので、その中から次のビジネスの種をいち早く察知して、それをサポートするためのパッケージを開発することが可能です。もちろんお客様側のノウハウをいろいろと頂くことになる部分もあると思いますが、一方で提供する側にもなるのです。このGive and Takeの関係ならば、一方的にノウハウ料を吸い取られることにはならないのです。

もしこのブログを見て、皆さんにとって何かのヒントになることがあれば、私は最高に幸せです。日本のソフトウェア会社が変わっていくことを切に願っています。