crossnoteの小さな工夫 – アウトライン

投稿日:2007年08月21日 作成者:yasunaka

今日は開発中のプロダクト、crossnoteについての小さな工夫の1つとして、アウトライン機能について書いてみます。

私はワープロを使って仕様書を書く場合、いつも章立てや段落設定がなかなか思ったとおりにならずに悩まされてきました。皆さんはどうでしょうか? メジャーなワープロの場合、ENTERキーを押したときに自動的に対象のスタイルを自動的に判別して変更してくれたり、ナンバリングしてくれたりしますが、場合によってはこれがかえって余計なお世話で、なかなか意図した状態にならなかったり、空白行に章が設定されたり、変な改ページが行われたりして、よくイライラしています。

crossnoteではシンプルな使い勝手を目指して、文章の構成要素として大きく次の2つに分けています。

1.パラグラフ(章や節などを表すもの)
2.本文(テキスト枠、図形枠、表枠など)

そして、パラグラフとするのか、本文にするのかはユーザが自ら選択して決めるというスタンスをとっています。つまり予めパラグラフ枠を挿入すればパラグラフですし、テキスト枠を挿入すれば本文になります。ユーザが指定した「構造」に応じてナンバリングされていくので、意図しない番号が振られることはありません。

普通、仕様書や設計書などを書く場合、あらかじめ全体の構成を考え、章立てを最初に作ってしまうと思います。crossnoteにはアウトラインをいつも表示しておくためのViewがあり、この上でパラグラフを追加してはタイトルを入力、と繰り返すことで全体の構成を作ってしまい、それから本文を書き始めるということができます。さらには本文の枠にもタイトルを設定でき、そこに書くべき内容をメモしておくこともできます。

アウトラインを表示するViewでは、パラグラフや本文はドラッグ&ドロップなどで簡単に位置を移動することができます。このあたりの動きはアウトライン・プロセッサに準じたものです。

「アウトライン機能っぽいもの」が付いたワープロも多いと思いますが、私の場合、この手の「アウトライン機能っぽいもの」では満足できません。crossnoteは基本はワープロの使い勝手を基本としつつ、誰でもアウトライン・プロセッサの良さを味わうことができるように設計しました。

まあ、百聞は一見にしかず、ですよね。いずれこのあたりを機能をよりわかりやすく説明する資料やデモ環境を用意する予定です。