エンジニアの運

投稿日:2007年07月31日 作成者:yasunaka

今日のテーマはカテゴリーをプロジェクトとしていますが、ちょっとずれているかもしれません。

「エンジニアの運」と書いたのは、ある人が仕事に就いてからどういう活躍をするのかは、一番最初に新卒で配属されたところの職場によってかなりの部分が決まるのではないか、という仮説です。私も長年仕事をしてきて、いろんな人からいろいろな影響を受けていますが、一番決定的な影響を受けたのは、やはり新卒で配属された最初の職場が一番大きかったと思っています。

やはりそれまでの学生時代と就職してからではありとあらゆるものが変わるので、非常に印象深くなるのは当然かもしれませんが、単にそれだけではなく、そのときの職場の先輩や上司の方から受ける影響は、それ以降のその人の仕事におけるベース(仕事に対するスタンスや考え方、習慣など)を決定付け、それ以降で受ける影響とは比べ物にならないぐらい大きなものだと私は考えています。

もしこの仮説が正しければ、その人の運は、最初に配属された職場によって大きく決定付けられるといえるのではないでしょうか? つまり最初の職場で仕事がバリバリできる優秀な先輩や上司に恵まれれば、仕事とはこういうものだとインプリンティング(刷り込み)され、その人自身も自然にそういう一員として振舞うようになる。逆に運悪くそういう環境に恵まれなかった人は、やはり同じようにインプリンティングされ、その人自身もなかなか芽がでなくなる。すべての人が環境だけに左右されるわけではないとは思いますが、割合的にそうなる人が多いのではないかと考えています。

一般に学生は、就職して実際に職場に配属されるまで、その職場の様子がわからない場合が多いと思いますが、実はそのときにその人の人生を左右するような大博打をしているのかもしれません。そういった意味では、インターンのような制度をもっと普及させるべきではないでしょうか?