障害報告は活用していますか
投稿日:2007年07月13日 作成者:yasunaka
運用をしている人でないとあまり縁がないものかもしれませんが、今日は障害報告について、です。これをテーマにしたのは、私の経験上、障害報告をもっと「有効活用」すべきではないかと感じることが多かったからです。
システムが障害を起した場合、障害報告書を書いて提出しなければならないことが多いですが、みなさんは、これをどのように活用していますか? もし障害報告書が単に懲罰的な意味合いでしか使われていないならば、非常にもったいないことです。本来は、同じ間違いを繰り返さないために書くものだと思うからです。
同じ間違いを繰り返さないためには、事後の分析が重要です。直接的な原因ももちろんのこと、その背景の問題についても深い洞察が必要だと思います。そして分析の結果を「失敗のパターン」として広く社内に公表し、改めるべきところを改め、また同じような事例がほかのシステムでも発生しないように社内にとして紹介したり教育していく仕組みがあってしかるべきだと思うのです。
失敗の経験は非常に重要なことです。それを個人の経験として閉じ込めてしまうのは、会社としては大きな機会損失をしていることになります。
こういったことが会社としてうまく機能するようにするためには、それが個人を攻撃するためのものでは決してないことをトップダウン的に伝達し、広く浸透させる必要があります。そうなっていないと、問題を深堀することは、ぎすぎすした、あまり楽しくない職場にしてしまう可能性があるからです。
重要なのは当事者を責めることではなく、次の当事者を作らないように社内が仕組みを作り、バックアップしていくことだと思います。