採用面接で聞くこと

投稿日:2007年07月11日 作成者:yasunaka

プロジェクトを進めるに当たって新規に人を採用しなければならないことが多いですが、皆さんは採用面接ではどんなことを聞いていますか?

私は採用面接ではできるだけ具体的で詳細なことを聞くように心がけています。例えば前にやったシステム開発プロジェクトがあれば、それはどんなシステムだったのかとか、どんな人がどのように使うものだったのかとか、どんな技術をどのように適用していたのかとか、自分の役割に応じてどんなことをやったとか、ドリルダウンするように、できるだけ詳細に質問して聞くようにしています。また技術水準を知りたい時には、かなり具体的な、特定の技術に関する質問(例えばXXXはどう使うのかとか、使ったときにどんな問題があるのかとか)をするようにしています。当然こちらの知らない技術分野の場合もありますが、それでもできるだけわかりやすく説明してもらうようにしています。

なんでここまで詳細を聞くのかといえば、一般論として、具体的な質問をすれば具体的な答えが返ってきて、抽象的な質問をすれば抽象的な答えしか返ってこないといわれています。つまり、質問は具体的であるべきだ、と。

そしてもうひとつの、とても重要な理由が、詳細面を「突っ込む」ことで、その人の対象領域に対する理解度の深さを知ることができるからです。つまり知りたいのは相手の知識ではなく、その人が対象領域に対してどのくらい深く理解しているかを知りたいんです。

単に知識のあるなしは一時の能力に過ぎませんが、深く理解するという能力はその人の基本的な、かつ継続的な能力を示していると考えているからです。自分がやっている仕事に対して浅はかな理解しかしていない人に仕事を任す気にはならないでしょう。

ちなみに最悪なのは、XX知ってる? 的な質問だと思います。XX知っている?という聞き方ではその人の対象物への理解の深さに対する判断を、その人自身に任せてしまっていることになります。その人の本来の能力の高さを知る機会をみすみす逃しているわけで、とてももったいなく感じます。