スーパープログラマの見つけ方

投稿日:2007年07月03日 作成者:yasunaka

今まで、仕事で「あ、この人はスーパープログラマだな」と思った人に何人か出会いました。スーパープログラマといっても何か一般的な基準があるわけでもなく、学歴も肩書きも資格も関係ないわけですが、明らかに他の人たちよりも「理解力に優れ」、「並みのプログラマの10倍以上の生産性」を上げ、かつ「書いたコードが美しい」人達がいるんです。そういった人たちを私はスーパープログラマと呼んでいます。

こういった人たちに共通するのは、新しいことに対する飲み込みの速さです。「地頭(じあたま)」の良さというのでしょうか。まったく新しいことでも人より早く本質を理解してしまうのですね。プログラミングというのは演習問題をいっぱい解いてお勉強をすればそれなりには組めるようになると思うのですが、そういった基礎能力だけではスーパープログラマにはなれないのだと思います。

かといって、頭が良ければスーパープログラマになれるのかというと、かならずしもそうでもないと思います。誰もが頭が良いと認めるような人がプログラミングをしても、かならずしもスーパープログラマといえるレベルではない場合も多いからです。

いままでお会いした人たちに共通する、重要に思える素質としては次のようなものがあると、私は考えています。

1.集中力、というか熱中力?
2.構成力。コンテキストを読み解く能力。

特に構成力は重要だと思います。全体からコンテキストを読み解いて、自然に構成することができるかどうか。この構成力とは数学とか理数系というよりはむしろ国語力というか、文系に近い能力だと思います。構成力が優れた人ほど理解力に秀でている傾向が強いな、と個人的に持っています。

よくよく考えてみるとプログラミングもコンピュータ「言語」を操つる仕事であり、コンピュータという感情のない機械を相手にしているにせよ、豊かな構成力が求められるのは自然なことなのかもしれません。