オーケストラとシステム開発の類似点
投稿日:2007年06月28日 作成者:yasunaka
先日、以前買ったドラッカー名言集の経営の哲学(ダイヤモンド社 P.F.ドラッカー著 上田惇生編訳)という本を読み返していたら、「オーケストラが明日の組織のモデル」ということが書いてありました。オーケストラとは団員それぞれが専門家で構成され、全員が同じ楽譜をもつことで演奏できると書いてあります。
これってシステム開発プロジェクトでも同じことが言えますね。プロフェッショナル集団で構成され、プロジェクトマネージャーというコンダクタ(指揮者)の下、同じ楽譜(仕様書や設計書)を見ながらシステムを作り上げていくわけです。
オーケストラでは指揮者とは纏め上げる作業をする人であり、もちろんとても重要なのですが、いくら指揮者が華麗にタクトを振っても各団員の能力がなければ音楽はまとまりません。システム開発でも同じ事で、各プロジェクトメンバの専門的な能力がなければシステムという楽曲を纏め上げることはできませんし、各自が調和して行動することも求められます。
ドラッカーさんはこのような、高い専門性をもった人たちが調和して進めるプロジェクトスタイルこそが「明日の組織のモデル」であるとしているわけです。ぜひそのようなスタイルを目指したいですね。