作業? or 仕事?

投稿日:2007年03月29日 作成者:yasunaka

人から聞いた話ですが、その人の昔の上司に「おまえが今やっているのは作業? それとも仕事?」という質問をする人がいたそうです。作業とは、いずれ自動化されるようなもの、仕事はクリエイティブで付加価値を生み出すもの、という意味で、お金をもらってするのであれば、作業ではなく仕事をしなさい、という意味だそうです。(言い換えれば作業をしているのであればそんなに金を払わないよ、という厳しい指摘ですね)

確かに仕事ってこの2面性を持っているのだと思います。

さて、昨日書いたブログ人月の神話において、今までの日本のシステム会社は人月で金を払っている、これからはメニューを用意し、メニュー毎に値段を決めるように改めてゆくべきだ、という提案を書きましたが、上記の作業と仕事という観点で考えると、今までの日本の会社は「作業」に対してお金を払ってきた、ということになります。効率が良くても悪くても、かかった時間に対して金を払う。やっていることを作業とみなしているわけです。

もちろん今までのやり方でも係数という形で上記の効率をお金に換算してきました。プログラマー(もしくはSE)のランクってやつです。SE、PL、PG… などといった形で人に値段(単価)を付けています。でも実際このランクってやつはほとんど経験年数で決まっているのがほとんどで、実際の能力を正しく表しているとは言いがたいのではないでしょうか?

もしこれをメニュー毎の値段という形に改めることができれば、本来PGランクの経験年数しかない人達だけのチームでも、会社で仕組みを整え、品質の高いものをタイムリーに提供できれば、高い粗利を得ることが可能になります。逆に約束したものがうまく仕上げられない場合にはリスクを負う。これが「仕事」に対してお金を払う、ということですよね。

ただ、メニューに高い値段を載せるためには、それに相応の内容なんだってことをお客様にわかりやすく提示しなければなりません。ということで、この話はまた後日。