WBSでクラウドの話題
投稿日:2009年11月05日 作成者:yasunaka
昨日のテレビ東京のWBSではクラウドを取り上げていました。内容はクラウドの落とし穴的な内容で、もうクラウドとはなんぞや、という話よりはむしろ、クラウドが実際に導入するとなると、問題になるのは何か?という話でした。
いやはや、もうクラウドの知名度はだいぶ上がっている、ということのようですね。それはさておき。
WBSで取り上げていた問題点は、こんなところでした。
・止まってしまったり、バックアップされていないリスク
・データ流出や継続性などのリスク
・海外にデータを保管することのリスク(法律面など)
WebCastでは触れられていませんが、番組での最後で、中小企業や個人には普及するだろうが、大企業が使えるようにするにはカスタマイズのコストなども含めると意外と高くつく、のようなまとめ方がされていました。
リスクとしてあげられている内容はいずれも、「信頼性」に関わる事項です。要は、現状のクラウドというのは大企業が使うための信頼性がまだ不十分ではないのか? ということなのでしょう。
でも、それはクラウドというと何か耳慣れない、全く新しい概念が飛び込んできたことによる、拒絶反応に過ぎないのかもしれません。クラウドというのも、ビジネス的な観点でよくよく考えてみれば、これは一種のアウトソーシングと考えることができます。
アウトソーシングは徐々に浸透しており、大企業でも様々な形でアウトソーシングが行われている現状を考えると、上記の信頼性という問題を乗り越えるのも時間の問題ではないでしょうか?
クラウドはコストが安いため、中小企業や個人には普及する、という説明もよく聞きますが、私はこの説明も少々?です。コスト面のメリットがあっても人々が飛びつくとは限らない、というのはOpenOfficeなどの無償ワープロソフトがなかなか一般には普及していない、という現状をみれば明らかだと思います。
ではクラウドはどんなところで普及するのか? 私の持論としては、クラウドが得意な分野では自然に普及するだろう、という、ごく当たり前なことです。
たとえば企業間を結んだサプライチェーン的なシステムは、クラウドの利用にぴったりなはずです。今までは専用線を使って、大きなシステム投資を行って始めて実現できていたような上記の仕組みは、クラウドで実現した方がよりスマートで、中小の会社や個人も含めた真のBPRを実現するものになるはずです。また他にも、企業間・地域間をまたいだプロジェクト管理やプロセス・マネージメントなどにもぴったりかもしれません。