仕切る

投稿日:2008年01月18日 作成者:yasunaka

昔、PM(プロジェクト・マネージャ)の研修を受けたときなどに、「仕切る」ことの重要性を習いました。「仕切る」という言葉を辞書を引くと

1 境を作って他と区別する。隔てとなるものを設けて、いくつかの部分に分ける。
2 ある範囲の物事を掌握し処理する。取り仕切る。
3 帳簿または取引の決算をする。
4 相撲で、両力士が土俵中央仕切り線の所で、両手を土俵に下ろして立ち合いの呼吸合わせをする。仕切りをする。
(Yahooの大辞林より)

PM研修のときに習った仕切るという意味は、上記のうち2を指しているように思いますが、実際には微妙に1の意味を含んでいると思われます。つまり、能動的に自分の身に引き受けて行う、という意味だけでなく、物事を「切り分ける」というニュアンスを強調するために、この「仕切る」という言葉を使っているように感じました。

取仕切る、つまり自ら一身に引き受けて行うことも重要ですが、実はそれだけでなく、いろいろと、こんがらがったことを「切り分けてあげる」ことこそが、この仕切ることのポイントなのだと私は勝手に解釈しています。つまり、切り分ける、つまり物事を整理し、分類し、さらにはそれを皆に知らしめることまでの一連の行為を「仕切る」という一言で表現しているのだと思うのです。

物事を切り分ける、とはすなわち、物事を構造化する行為です。これって実はかなり頭を使う行為なんですね。そして同時に「取仕切る」わけですから、そうして構造化して切り分けたことを皆に伝え、それで物事が回るように仕向ける。これは結構大変な仕事だと思います。

リーダーのみなさん、「仕切って」いますか?