業務系SE VS 技術系SE

投稿日:2007年09月18日 作成者:yasunaka

SE(システム・エンジニア)は業務系SEと技術系SEに色分けされることがよくあります。業務系SEは特定の業務に対してのシステム設計を得意分野とする人、技術系SEは特定業務に寄らず、一般的なシステム・アーキテクチャ設計を得意分野とする人、といったところでしょうか?

例えば若いSEが自分が目指す方向として業務系SEを目指すのか、技術系SEを目指すのか、などといった観点で使われています。私自身はというと、証券・銀行などの金融の業務系SEとして今まで歩んできました。特に「業務系SE」という肩書きをもらったことはないですけどね。

今まで経験的に感じていることとして、システムが得意な人ほど業務系SEを志向しない傾向があります。システムが得意な人はシステムだけ詳しければそれでいいと考えている人が多い、ということです。でも私から見ると、これはとてももったいないことをしている気がしてなりません。なぜかというと、両方ができると間違いなく活躍できるフィールドは広がるからです。バリューが高まる、ということです。

私は業務系SEでしたが、目指したのはシステムが得意な業務系SEです。業務についての勉強をしつつ、同時にできるだけ最新のシステム技術動向を取り入れ、それを実際の業務システムにいち早く応用していくことを楽しんでいました。これはとてもやりがいのある仕事ですよ。

そして経験的に感じることなのですが、もともとはシステムが得意でなかった業務系SEが努力してシステムも得意になるよりも、システムがもともと得意なSEが努力してさらに業務も得意になるほうが簡単なようなのです。

そう、若い人がSEを目指すならば、システムが得意な人こそぜひ業務系SEにトライして欲しいと私は思います。実際に業務を知ることで、その中で自分が得意なシステムに関する知識を存分に発揮できる可能性が高まります。最新のアーキテクチャを実際のシステム開発に応用し、実際に皆に使ってもらうのはこの上なくエキサイティングな経験です。また業務系SEは顧客との接点も多いので、コンサルタントとしての素養も磨くことができます。

ま、大変なことも多いです。でもやりがいのある仕事であるのは確かだと思います。