システムエンジニアとプログラマー

投稿日:2007年06月04日 作成者:yasunaka

日本ではシステム開発の現場でシステムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)を分けている場合が多いですが、この違いって何なのでしょうか? 経済産業省の平成17年特定サービス産業実態調査という資料において、情報サービス業の概況には、平成17年のシステムエンジニアが242,098人、プログラマが101,986人となっており、情報サービス業全体に関わる割合はそれぞれ42.2%、17.8%となっています。つまりSEのほうがPGの倍以上いることになります。さらに平成16年との比較で見ると、この数値はSEは0.3%増えているのですが、PGは-3.6%と大幅ダウンしていることがわかります。これは何を物語っているのでしょうか?

システムエンジニアの定義をWikipediaで見てみると、『情報システムの要求定義、設計、構築、運用に従事する職』となっており、『日本では企業情報システムの開発に携わる者に対して主に使われる用語』という説明があります。一方のプログラマは『設計に基づいて実装を行う人』という意味で使われることが多いと思います。では上記の統計によると、日本では情報システムの要求定義などを行う人が増えて、実装を専門に行う人は減っている、ということになるのですが、本当でしょうか?

上記の特定サービス産業実態調査においてどのような区分けでシステムエンジニアとプログラマを分けたのかはわかりません。Wikipediaにはプログラミング環境が進化した現代のシステム構築ではシステムエンジニアがプログラマを兼任することも多い、という記述が見られるのですが、プログラミング環境が進化した(?)から兼任が増え、プログラマの数が減ったというのは実感が伴ないません。あくまで仮説なのですが、おそらくシステムエンジニアとプログラマの区分けは自己申告制でありそもそも区分けがはっきりしないこと、そしてプログラマよりも上級のイメージを持つ「自称」システムエンジニアが増えたためと考えたほうがより自然な気がします。

もしこの仮定が正しいとして、みんながプログラマよりもシステムエンジニアのほうが偉いんだ、とか上級なのだ、と考えているとしたら、それは嘆かわしい事実のように思えます。おそらく派遣業において、プログラマというタイトルよりもシステムエンジニアというタイトルのほうが単価が高くなっている、という事実からきているのでしょう。でも仕事の職種の違いは必ずしもその人の能力差を表しているわけではなく、例えばバリバリ仕事ができるスーパープログラマのような人たちもいることを考えても、システムエンジニアがプログラマよりもランクが上だ、なんてそもそも間違っているとしか思えません。

生涯プログラマというのもカッコいいと思いませんか? システムエンジニアとは本来異なる職種ということで、プログラマという職種をもっと肯定的に捉えられるようにイメージを変えていきたいと、私は願っています。